労働安全衛生

有毒化学物質に起因する予防可能な死亡者が発生しないよう協働を

 ガイ・ライダーILO事務局長は、ドイツ環境大臣が主催して2021年7月7~8日にオンライン形式で開かれた化学物質と持続可能性ベルリン・フォーラムに向けた動画メッセージで、有毒化学物質を原因とする予防可能な死亡者や疾病罹患者をなくすには地球規模の協力が必要と呼びかけました。

声明 | 2021/07/07
2021年7月7日発表・1分28秒

 毎年、100万人以上の勤労者が有毒化学物質への暴露によって命を落としています。加えて数百万人が、汚染物質や粉塵、蒸気その他の危険有害物質によって引き起こされた癌や心疾患・呼吸器疾患、糖尿病などの、徐々に衰弱していく慢性疾患に苦しんでいます。しかしながら、こういった死亡事例や傷病の全てが完全に予防可能なのです。

 国際労働機関(ILO)は、有害化学物質への暴露から労働者を守る手助けを行っています。労働安全衛生に関するILOの条約は予防・保護のための強固な基盤を形成しています。

 健康で生産的な勤労者は、コロナ禍からの公平で強靱な回復、そしてより良い未来に向けた基盤をなしています。それは「持続可能な開発目標(SDGs)」、とりわけ化学物質とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関連した目標を通じて達成できます。

 しかしながら、単独で行動できる組織も国家も存在しません。化学物質の生産はグローバル化が最も進んでいる産業部門の一つです。そして、世界中全ての勤労者に安全で健康的な労働環境を確保するため、今はかつてないほどに協力、強固な政策調整、産業部門を越えた社会対話が求められているのです。