事務局長の声明・メッセージ等-2016年

事務局長の声明・メッセージ等-2016年

  1.  事務局長の日々の動きは、FacebookTwitterを通じて追うことができます。事務局長の英語ウェブページでは、事務局長が随時発表している声明や各地で行った講演、記者発表やニュース、出演したTV番組の動画、写真などを見ることができます。その一部について日本語抄訳を作成しました。

  2. 国際障害者デー

    ILO事務局長声明-持続可能な開発目標の達成においては障害者の能力発揮を可能にする政策が決定的に重要 

    2016年12月3日

     世界人口の15%あまりを占める障害者は世界最大の少数者集団です。その約8割が生産年齢人口であるものの、生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)への障害者の権利はしばしば否定されています。2016年の国際障害者デー(12月3日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、誰も置き去りにしないという私たちが望む未来の達成と貧困根絶には障害者を含む全ての人のディーセント・ワークの実現が決定的に重要であると強調し、すべての障害者の社会参画と完全かつ平等な権利の達成に向けた公約を改めて表明しました。

  3. 奴隷制度廃止国際デー

    ILO事務局長声明-誰もが奴隷制度の存在を認識し、それと戦うすべを知る必要がある 

    2016年12月2日

     2016年の奴隷制度廃止国際デー(12月2日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は強制労働から自由である権利は労働者の基本的な権利であり、人権であるにもかかわらず、世界全体で2,100万人の被害者がなおも存在する事実に注意を喚起して、力を合わせた取り組みを呼びかけています。

  4. © UNICEF Ethiopia 2016

    世界エイズ・デー

    ILO事務局長声明-HIVに対するライフサイクル・アプローチにおいてカギを握る就労 

    2016年12月1日

     HIV(エイズウイルス)感染者数は世界全体で3,700万人と推定され、そのうち1,820万人に治療機会が開かれているものの、新規感染者数の減少は見られず、増えている地域もあります。2016年世界エイズ・デー(12月1日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は「HIVに対するライフサイクル・アプローチ」を必要不可欠とし、任意のカウンセリングと検査を促進するVCT@WORKイニシアチブなどのILOの効果的な活動を紹介した上で、この取り組みにおける戦略的なステージとしての仕事の世界の役割強化を呼びかけています。

  5. © Alecska 2016

    女性に対する暴力撤廃の国際デー

    ILO事務局長声明-1人の女性に対する暴力は全体の平和にとっての脅威である 

    2016年11月25日

     2016年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、「女性に対する暴力に終止符を打つことは、女性の基本的な権利を保障し、私たち皆を偏見、女性嫌悪、不平等の束縛から解き放つこと」と訴え、2018年のILO総会で仕事の世界における暴力に関する初の国際労働基準を巡る審議が開始されることを紹介した上で、「仕事の世界から暴力が根絶されるまでILOは活動を続ける」と説いています。

  6. 世界トイレデー

    ILO事務局長メッセージ動画-トイレは命を救い、生産性を上げ、経済を成長させる 

    2016年11月19日

     「トイレと仕事」をテーマとする2016年の世界トイレデー(11月19日)に際して発表した動画メッセージで、ガイ・ライダーILO事務局長は、多くの人が当然のものと思っているものの、数百万人の人々がそれなしで暮らしているところの清潔なトイレを利用できる機会と生計改善・開発との関連性に光を当てています。

  7. © Tim Shields 2016

    貧困撲滅のための国際デー

    ILO事務局長声明-極度の貧困の真のコスト 

    2016年10月17日

     「屈辱と排斥から参加へ:あらゆる形態の貧困に終止符を打とう」をテーマとする2016年の「貧困撲滅のための国際デー(10月17日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、参加を増し、人々を貧困から抜け出させ、不平等を縮小し、経済成長を推進する最も効果的な方法は「すべての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会が開かれること」と説き、世界銀行と共に立ち上げた「普遍的社会的保護のためのグローバル・パートナーシップ」なども紹介した上で、すべての人への社会的保護を伴ったディーセント・ワークの機会が提供される未来の構築を呼びかけています。

  8. © Luciana Ianiri 2016

    世界教員の日

    ILO/ユネスコ/ユニセフ/UNDP/教育インターナショナル共同メッセージ-教員を評価してその地位を改善 

    2016年10月5日

     1966年に「ILO/ユネスコ教員の地位勧告」が採択されてから今年で50年になります。この採択を記念するものとして制定された「世界教員の日(10月5日)」に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、ユネスコ、ユニセフ、UNDP、教育インターナショナルの4機関のトップと連名で共同メッセージを発表し、2030年までに普遍的初等教育を達成するには2,440万人の教員が新たに必要な事実に注意を喚起した上で、この50年間で教員の地位の向上においては相当の進歩が達成されたものの、なすべきことはまだ多く残るとして、教員の地位勧告が表す希望と基準に向けた公約を再確認しました。

  9. 国連南南協力デー

    ILO事務局長声明-持続可能な開発のためのディーセント・ワーク促進においてカギを握る役割を演じるのは南南協力 

    2016年9月12日

     9月12日の「国連南南協力デー」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、これからの開発課題に対処するには伝統的な援助の流れではもはや不十分として、途上国とのそして途上国間の新たなパートナーシップの構築を「持続可能な開発目標」の達成に向けた最善の方法の一つに数えました。

  10. 国際青少年デー

    ILO事務局長声明-若者のディーセント・ワークを通じた貧困撲滅と持続可能な消費・生産の達成 

    2016年8月12日

     「2030年への道」をテーマとする2016年の国際青少年デー(8月12日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、未来を形作る若者は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の進捗を加速させる潜在力を秘めているとして、若者がその希望を実現し、生活条件を改善し、社会に積極的に参画できる最善の方法は「生産的なディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会が与えられること」と説いています。

  11. © T. Lee 2016

    世界の先住民の国際デー

    ILO事務局長声明-先住民・種族民の経済的正義・社会正義をディーセント・ワークを通じて実現 

    2016年8月9日

     国連で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されてから初めて迎える2016年の「世界の先住民の国際デー(8月9日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、差別と排除に特に弱い先住民の状況に注意を喚起した上で、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を通じたエンパワーメント、平等な教育機会の保障、パートナーシップの構築・強化によってこの課題を乗り越えられる可能性を強調しています。

  12. © Bob Nichols / USDA 2016

    協同組合の国際デー

    ILO事務局長声明-協同組合:古くからあるものの、今日の世界においてかつてないほど通用する考え方 

    2016年7月2日

     7月第1土曜日(今年は7月2日)に設定されている協同組合の国際デーに際して発表した声明において、ガイ・ライダーILO事務局長は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」達成のカギを握るのは協同組合と説いています。

  13. © Herald Post 2016

    国際家事労働者デー

    ILO事務局長論説-ケアを提供する人々の面倒を見るのは誰? 

    2016年6月16日

     2011年6月16日に第100回ILO総会において、家事労働者に他の労働者と同じ基本的な権利を保障する初の国際労働基準である家事労働者条約(第189号)と付随する同名の勧告(第201号)が採択されたことを記念して家事労働者団体はこの日を国際家事労働者デーとしています。基準採択から5年が経過し、この脆弱な労働者の保護に向けた着実な歩みが見られますが、国際デーに際して発表した論説記事で、ガイ・ライダーILO事務局長は、2030年までに家事労働者にとってディーセント・ワークが現実となるよう確保するために引き続き協力していくことを改めて約しました。

  14. 児童労働反対世界デー

    ILO事務局長声明-サプライチェーンにおける児童労働をなくそう:一人一人の務め 

    2016年6月12日

     2016年の児童労働反対世界デー(6月12日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、サプライチェーンを通じた児童労働撤廃の可能性に注意を喚起して、仕事の未来を児童労働のない未来に変える手段は、共に行動する私たちの手の内にあると説いています。

  15. © www.usa-reiseblogger.de 2016

    世界環境デー

    ILO事務局長声明:環境を保全して開発を後押しし、仕事を提供 

    2016年6月5日

     2016年の世界環境デー(6月5日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、今年の世界デーのテーマである「野生生物の違法取引」は環境を害するだけでなく、仕事や開発、生計手段をも危険にさらしているとして、仕事の世界に対するその重要性を説いています。

  16. © CJF20 2016

    国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日

    ILO事務局長声明:職場で自分らしくある権利 

    2016年5月17日

     2016年の国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(5月17日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、LGBTと総称される同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの人々の好ましい精神衛生と福祉の重要な要素、そしてこれらの人々の権利の必要不可欠な表現方法としての社会正義とディーセント・ワークの本質的な重要性を強調しています。

  17. © infradept 2016

    労働安全衛生世界デー

    ILO事務局長声明:職場内ストレスの負担を消失させる時は今 

    2016年4月27日

     今年の労働安全衛生世界デー(4月28日)は、職場環境におけるストレスによって世界中で労働者が失っている健康と福祉の問題に焦点を当てています。世界デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は職場内ストレスが労働者の健康だけでなく、家族の幸福をも害する可能性があることに注意を喚起して、予防戦略に焦点を当てて勤労生活の質の向上を図ることを提案しています。

  18. 国際女性の日

    ILO事務局長声明:2030年までに平等を達成するには、未来は今から始まる 

    2016年3月8日

     2016年の国際女性の日(3月8日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、女性のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は皆に人間らしい暮らしをもたらすとして、仕事の世界における真の男女平等と女性のエンパワーメントの達成に向けて力を結集することを呼びかけています。

  19. © A'Melody Lee / World Bank 2016

    世界社会正義の日

    ILO事務局長声明「誰も置き去りにされないよう確保するために協力し合わなくてはならない」 

    2016年2月20日

     2016年の世界社会正義の日(2月20日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、昨年採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と気候変動に関するパリ協定に言及し、社会正義と尊厳が新たな地球規模の開発ビジョンの中心的な役割を演じていることに「元気づけられる」として、これがすべての人に実現される運動を形成するよう、より良い協力、さらなる貢献、より深い関与を求めています。

  20. 訃報

    ブトロス・ブトロス=ガーリ元国連事務総長のご逝去を悼む 

    2016年2月17日

     ILOはブトロス・ブトロス=ガーリ第6代国連事務総長が2月16日に逝去されたとの報に接し、深い悲しみに沈んでいます。