国連南南協力デー

持続可能な開発のためのディーセント・ワーク促進においてカギを握る役割を演じるのは南南協力

声明 | 2016/09/12

 9月12日の「国連南南協力デー」に際して発表した以下の英文声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、これからの開発課題に対処するには伝統的な援助の流れではもはや不十分として、途上国とのそして途上国間の新たなパートナーシップの構築を「持続可能な開発目標」の達成に向けた最善の方法の一つに数えました。

* * *

 平等、互恵、当該国の主体的取り組み、条件付でないこと、非介入の諸原則を基礎として開発を支える南南協力をILOは歓迎します。

 全地球レベルでも地域レベルでも新たな制度的行動主体が舞台に登場し、経験を共有し、他の諸国の持続可能な開発に向かう歩みを支えていることも同じくらい歓迎すべきことです。

 南側諸国の勃興はまた、これらの国がより強い発言力をもって世界的な開発議論に参加し、受動的な受け手であることを止めて変化の道筋を積極的に形作る新たな機会を開くことにもなりました。

 私たちは巨大な世界的課題に直面しています。国内及び国家間の不平等の拡大となかなか解消しない貧困問題、エネルギーと食料の不安定な供給、環境面でのリスクと気候変動、そして失業は今日、北側諸国にも南側諸国にも同じように影響を与えています。このような問題への取り組みは、一貫した行動に向けた世界的な公約を通じて初めて成功する可能性があります。

 「持続可能な開発目標」は、世界的な公約です。そして、開発度合いにかかわらず、すべての国が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施を決意しましたが、これにはディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)をすべての人に実現するという目標が深く埋め込まれています。

 開発はもはや単なる外国援助の問題ではなく、この全世界レベルで規定され、各国が主体的に有する目標に向けた協力的な道筋として描かれるようになっています。途上国との協力についても途上国間の協力についても多様な協力形態と革新的なパートナーシップが求められています。

 持続可能な開発目標17について定められた達成目標が、途上国の科学技術及びイノベーション・アクセスを高める手段、国の能力構築の手段、そしてより幅広く、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の全体的な実施を支える手段として、南南協力に明確に言及しているのも偶然ではありません。

 南南・三角協力に向けた誓いを反映するものとして、アフリカ及びアジア諸国における性差に配慮した社会的保護の土台の構築から中南米における反児童労働南南ネットワークの活動に至るまでILOは幅広いプロジェクトに関与しています。そして、能力開発が南南協力成否のカギを握る事実を認識し、今年に入ってからトリノにある国際研修センターでILOが開いた初の南南・三角協力アカデミーには55カ国から参加者がありました。

 南南協力に対する支援のステップアップは正しい行いであるだけでなく、賢い行いでもあります。持続可能な開発のためのディーセント・ワークの促進に向けてILOはそのような協力関係の促進を約するものであります。