事務局長の声明・メッセージ等-2015年

事務局長の声明・メッセージ等-2015年

  1.  事務局長の日々の動きは、FacebookTwitterを通じて追うことができます。事務局長の英語ウェブページでは、事務局長が随時発表している声明や各地で行った講演、記者発表やニュース、出演したTV番組の動画、写真などを見ることができます。その一部について日本語抄訳を作成しました。

  2. © Curt Carnemark / World Bank 2015

    ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・デー

    ILO事務局長声明:命を救い、貧困を緩和し、成長を後押しする、すべての人を対象とした保健医療 

    2015年12月12日

     2015年現在、低所得国に暮らす人を中心に世界人口の9割以上に保健制度が適用されておらず、皆国民医療保健・介護制度の恩恵を受けている高齢者は全体の5.6%に過ぎません。この許容できない現実を前に、ガイ・ライダーILO事務局長は、2015年の「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・デー(12月12日)」に際して発表した声明で、保健は雇用機会の源泉でもあることを強調し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジをすべての人に実現しようと訴えています。

  3. © John Isaac / UN Photo 2015

    人権デー

    ILO事務局長声明:人権と労働者の権利の本質的なつながりに光を当てるILO 

    2015年12月10日

     2015年の人権デー(12月10日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、2016年が国際人権規約採択50周年に当たることから開始された「私たちの権利。私たちの自由。いつも」キャンペーンへのILOの参加を表明し、仕事の世界でこの呼びかけに応えていくことを約しました。

  4. 国際障害者デー

    ILO事務局長声明:数百万人の障害者が排除されている 

    2015年12月3日

     2015年の国際障害者デー(12月3日)に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、最近ILOの「ビジネスと障害グローバル・ネットワーク」参加企業が障害者の企業活動包摂促進を約するネットワーク憲章に署名したことなど、労使団体の擁護活動も紹介しつつ、すべての障害者の社会参画と完全かつ平等な権利の達成に向けた公約を改めて表明し、みんなでディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を阻む障害を打破しようと呼びかける声明を発表しました。

  5. 奴隷制度廃止国際デー

    ILO事務局長動画メッセージ:現代の奴隷制度廃絶に向けた行動を起こすことを政府に呼びかけ 

    2015年12月2日

     2015年の奴隷制度廃止国際デー(12月2日)に際して発表した動画メッセージで、ガイ・ライダーILO事務局長は現代の奴隷制度に捕らえられている世界全体で2,100万人にも上る人々の暮らしに実質的な変化をもたらすためにILOの強制労働議定書を批准することを各国政府に呼びかけています。

  6. 世界エイズ・デー

    ILO事務局長声明:仕事の世界は2030年までにエイズを公衆衛生に対する脅威でなくする助けを提供できる 

    2015年12月1日

     2015年末までにエイズの蔓延を阻止することを目指すミレニアム開発目標6は達成に向かいつつありますが、新たに採択された持続可能な開発のための2030アジェンダには「2030年までにエイズを公衆衛生に対する脅威でなくする」という、より大胆な呼びかけが含まれています。2015年世界エイズ・デー(12月1日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は「今後5年間が決定的に重要」と唱え、改めてこの目標に対する公約を表明しました。

  7. © Photos.com / Jupiterimages 2015

    女性に対する暴力撤廃の国際デー

    ILO事務局長声明:女性に対する暴力を職場から追放する時は今 

    2015年11月25日

     2015年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を含み、幅広く採択された目標であるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は暴力の環境下では存在できないとして、ILOが来年、政労使の専門家会合を開いて仕事の世界における暴力に関する今後の活動の方向性を検討する予定であることなどに言及した上で、女性に特に影響が大きい、職場における暴力の存在を許す差別の文化に立ち向かい、行動を起こすことを仕事の世界のすべての関係者に向けて呼びかけました。

  8. 世界統計デー

    ILO事務局長声明:持続可能なディーセント・ワークと開発に向かう道を照らす統計 

    2015年10月20日

     5年毎に巡ってくる10月20日の世界統計デーは2015年で2回目を迎えます。「より良いデータ、より良い暮らし」を標語とするこの日を記念して、ガイ・ライダーILO事務局長は、9月に国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にも鑑み、統計の重要性を強調する声明を発表しました。

  9. © Max Wilson 2015

    貧困撲滅のための国際デー

    ILO事務局長声明:2030年までに貧困をなくすことは可能 

    2015年10月17日

     働きがいのある人間らしい仕事は貧困撲滅のカギを握っています。また、貧しい暮らしを送る人々の多くが様々な差別を受けています。今年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の理念を反映し、2015年の「貧困撲滅のための国際デー(10月17日)」は、「持続可能な未来の構築:貧困と差別に終止符を打つために集結」をテーマに掲げています。国際デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、アジェンダが掲げる目標の一つに「持続的かつ包摂的で持続可能な経済成長、生産的な完全雇用、すべての人のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の促進」(目標8)が含まれていることを紹介し、ディーセント・ワークを通じた取り組みをもって持続可能な開発目標に取り組むILOの決意を述べています。

  10. © Ray Witlin / World Bank 2015

    国連南南協力デー

    ILO事務局長声明:数百万人の勤労生活改善を助ける大きな潜在力を秘めた南南協力 

    2015年9月12日

     2015年の国連南南協力デー(9月12日)に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、南南協力の規模を拡大し、南側諸国の地域間協力を強化できる大きな余地の存在を指摘し、労働者、使用者、労使団体はそれぞれに、政府と共にこの拡大を奨励する上で果たすべき役割があることに注意を喚起する声明を発表しました。

  11. 国際青少年デー

    ILO事務局長声明:若者の関与を得て若者の就業問題を解決しよう 

    2015年8月12日

     「若者の市民活動への関与」をテーマとする2015年の国際青少年デー(8月12日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は仕事の世界の関係者すべてに向けて若者の包摂を積極的に育むことを呼びかけています。

  12. © Pius Mahimbi 2015

    世界の先住民の国際デー

    ILO事務局長声明:先住民の人々も有するディーセント・ワークの権利 

    2015年8月9日

     ガイ・ライダーILO事務局長は2015年の「世界の先住民の国際デー(8月9日)」に際し、先住民の人々の健康と福祉を確保する上でのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の役割を強調する声明を発表し、先住民の人々の視認性を高め、その懸念、ニーズ、希望に注意を払う革新的な新たな取り組みの必要性を唱えました。

  13. © Curt Carnemark / World Bank 2015

    世界母乳育児週間

    ILO事務局長声明:母乳育児と仕事の関わりがうまく働くようにしよう 

    2015年7月31日

     2015年の世界母乳育児週間(8月1~7日)は母乳育児と仕事をテーマとし、働く母親の母乳育児を支援することの重要性に光を当てています。ガイ・ライダーILO事務局長は、7月31日に発表した声明で、母乳育児率を高める上で職場における行動には重要な役割があるとして、ILOの母性保護条約(第183号)の存在に注意を喚起し、国連児童基金(ユニセフ)及び世界保健機関(WHO)と共にこの職場イニシアチブに対する支持を表明しました。

  14. 人身取引反対世界デー

    共同メッセージ:協力し合って人身取引被害者を支援 

    2015年7月28日

     2015年の人身取引反対世界デー(7月30日)に際し、ガイ・ライダーILO事務局長を含む、人身取引反対機関間調整グループ(ICAT)を構成する一部機関のトップは共同で動画メッセージを発表し、力を合わせて人身取引問題に取り組もうと呼びかけました。

  15. 協同組合の国際デー

    ILO事務局長メッセージ:協同組合を選択し、平等を選べ 

    2015年7月4日

     7月第1土曜日(2015年は7月4日)に設定されている協同組合の国際デーに際して発表したメッセージにおいて、ガイ・ライダーILO事務局長は、平等促進における長い歴史を有する協同組合が、すべての人のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)と社会正義の促進に向けた効果的な戦略の中でその場所を見いだせるよう確保しようと呼びかけています。

  16. © ILO/Luu Van Tien 2015

    児童労働反対世界デー

    ILO事務局長声明:良質の教育で児童労働と闘う 

    2015年6月12日

     2015年の児童労働反対世界デー(6月12日)は「児童労働に反対、良質の教育に賛成」をテーマに、教育と児童労働のつながりに光を当てています。世界デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、児童労働から自由な権利とすべての少年少女の教育を受ける権利のつながりの形成は児童労働を生み出す主な要因である貧困の悪循環を打破できる効果的な戦略を策定する鍵になると説いています。

  17. © Liang Qiang / World Bank 2015

    世界環境デー

    ILO事務局長声明:職場と経済グリーン化の課題を機会と化す 

    2015年6月5日

     6月5日の世界環境デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、このままでは地球3個分の天然資源が必要と警告した上で、仕事の世界を再形成する必要を訴え、仕事が創出される場所、その質、未来の社会と経済における仕事の役割を確定する鍵を握るのは環境保全であると説いています。そして、社会正義と包摂を伴った環境の持続可能性を達成する上で、仕事の世界はイノベーションと解決策の源泉となっていることを紹介した上で、持続可能な未来に向けた変革を続けるに当たり、その中心に位置するであろう仕事の世界のすべての関係者が全面的に関与する必要があることを訴えています。

  18. © Armend NIMANI / AFP 2015

    国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー

    2015年国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー(5月17日)に際し、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの労働者は職場における平等な権利と給付を享受する資格があると説くILO事務局長 

    2015年5月17日

     2015年の国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー(5月17日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、フォーチュン誌による企業ランキング上位500社の9割近くが性的指向や性同一性に基づく差別を禁止していることなどを挙げて、多様性の促進が企業活動にとって意味をなすことがますます明らかになってきている現状を指摘し、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの労働者は職場における差別から自由な権利を等しく有すると説いています。

  19. ギリシャの社会対話

    ギリシャにおける社会対話の再活性化をILO歓迎 

    2015年5月15日

     5月15日にジュネーブのILO本部を訪れたギリシャのパナヨティス・スクルレティス労働・社会連帯大臣とさらなる協力の枠組みに関する意見交換を行ったガイ・ライダーILO事務局長は、同国で社会対話が再び活気づいていることを歓迎する声明を発表しました。

  20. © AFP / Ted Aljibe

    フィリピンの工場火災

    フィリピンの靴工場における火災死亡者に対する深い悲しみを表明し、より強力な安全衛生措置を求めるライダーILO事務局長 

    2015年5月14日

     去る5月13日にフィリピンの首都マニラ郊外にある履物工場で火災が発生し、多数の労働者が生命を失ったことを受け、ガイ・ライダーILO事務局長は翌14日に亡くなった方々を悼み、職場を安全なものにすることを求める声明を発表しました。

  21. © Russell Watkins / DFID 2015

    自然災害:ネパール

    ILO事務局長声明:再び大地震に見舞われたネパールの再建努力に対する支援を改めて表明 

    2015年5月13日

     2015年4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大地震の犠牲者は約7,300人に上り、約280万人が避難しています。ガイ・ライダーILO事務局長は、5月12日に起こった2度目の大きな地震を受けて、同国の再建努力に対する支援を改めて表明する声明を発表しました。

  22. 労働安全衛生世界デー

    ILO事務局長声明:予防的労働安全衛生文化の構築を 

    2015年4月28日

     2015年の労働安全衛生世界デー(4月28日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は基本的人権と認められている労働安全衛生を世界中の労働者の現実にしようと呼びかけ、予防的な労働安全衛生文化を共に構築しようと訴えています。

  23. © Mahmud Turkia / AFP 2015

    移民に関する事務局長声明

    海を越えて欧州にやって来る移民を助ける、権利を基盤とし、移民を中心に据えた永続性のある解決策を呼びかけるILO事務局長 

    2015年4月23日

     4月18日に地中海で欧州に向かう移民を乗せた船が転覆し、多数の命が失われた事故を受けて、ガイ・ライダーILO事務局長は23日に、人身取引や移民の密入国を引き起こす社会・経済問題に注意を喚起し、出身国におけるより多くのより良い仕事の創出など効果的な取り組みのための要素を示す声明を発表しました。

  24. © Gates Foundation 2015

    国際女性の日

    仕事の未来に関する取り組みには、職場における女性の未来も含むべきと説くILO事務局長 

    2015年3月8日

     2015年の国際女性の日(3月8日)に際して発表した以下の英文声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、政策や立法の分野では男女平等に関して多くのことが達成されたものの、現場レベルでの進展は分かりにくいとして、この機会に「行動、再考、革新」に拍車を掛けようとして、母性保護や仕事と家庭の両立に関する政策への支援、ケア労働問題への取り組み、女性の労働力化支援、男女格差の縮小に向けた早期の行動、職場における男女平等の確保が誰にとっても利益になることの啓発を呼びかけています。

  25. © Buensa / AFP 2015

    世界社会正義の日

    ILO事務局長声明:不可避なことでもないし、言い訳の余地もない:強制労働は止めることができる 

    2015年2月20日

     2015年の世界社会正義の日(2月20日)に際して、国連は人身取引と現代の奴隷制に光を当てています。昨年のILO総会で採択された強制労働条約(第29号)の議定書は、取り得る予防的な措置を示し、被害者が実効的な救済措置を得られるよう確保することを政府に求めています。ガイ・ライダーILO事務局長はこの日に発表した声明で、世界全体で約2,100万人が非人間的な状態で強制的に働かされている事実を指摘し、献身的な努力並びに正しい政策及び制度を伴えば強制労働は止めることができるとして、これを現実のものとするために手を組もうと呼びかけています。