ILO事務局長声明:人権デー

人権と労働者の権利の本質的なつながりに光を当てるILO

声明 | 2015/12/10

 2015年の人権デー(12月10日)に際して発表した以下の英文声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、2016年が国際人権規約採択50周年に当たることから開始された「私たちの権利。私たちの自由。いつも」キャンペーンへのILOの参加を表明し、仕事の世界でこの呼びかけに応えていくことを約しました。

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 12月10日の人権デーに際し、ILOは人権史上の二つの記念碑的文書である「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」と「市民的及び政治的権利に関する国際規約」の採択50周年を記念して国際社会で開始される1年間のキャンペーンに参加します。この二つの規約は、人はすべて生まれながらにして権利と尊厳において等しいとの原則の上に打ち立てられています。

 「私たちの権利。私たちの自由。いつも」を標語とするこのキャンペーンは、人権と四つの自由(言論及び信念における自由、欠乏及び恐怖からの自由)を中心として展開されます。

 これらの自由の提供と権利保護の点では多くの国で大きな前進が見られるものの、これらの文書が掲げる原則が世界中で確実に尊重されるにはまだ進むべき道のりが残っています。

 ILOは引き続き、人権と労働者の権利の本質的なつながり、そして、自由、公平、安全保障、人間の尊厳が確保された状況下で遂行される仕事を意味するディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)がすべての人に実現される社会という目標に光を当てていく所存です。

 二つの規約の規定は、強制労働及び児童労働からの自由、就労に係わる差別からの自由、結社の自由と団体交渉といった就労に係わる基本的な原則と権利を反映しています。これは仕事の世界における公正と正義を下支えし、その実現に道を開く権利です。関連するILOの条約は国連の全体的な人権枠組みの不可欠な一部を構成しています。

 これらの文書の全世界的な批准は重要な目標ですが、批准を越えた実行がカギを握っています。人権にしっかりと固定された野心的な世界的枠組みである、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、これらの権利の尊重をすべての人に実現する努力を改めて動員する格好の機会を提供します。2030アジェンダは、世界中で人権が尊重されない限り、持続可能な開発はあり得ないという強いメッセージを発信しています。

 私たちは国際社会と力を合わせ、男性も女性も、子どもも大人も含むすべての人の権利がどこでも尊重されるよう確保するために努力を尽くします。私たちは「私たちの権利。私たちの自由。いつも」という呼びかけに応える仕事の世界における活動をここに約するものであります。