フィリピンの工場火災

フィリピンの靴工場における火災死亡者に対する深い悲しみを表明し、より強力な安全衛生措置を求めるライダーILO事務局長

声明 | 2015/05/14

 去る5月13日にフィリピンの首都マニラ郊外にある履物工場で火災が発生し、多数の労働者が生命を失ったことを受け、ガイ・ライダーILO事務局長は翌14日に亡くなった方々を悼み、職場を安全なものにすることを求める以下の英文声明を発表しました。

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火災発生から一夜明けた2015年5月14日のマニラ郊外にある履物工場の焼け落ちた正面玄関© AFP / Ted Aljibe

 マニラにおける靴工場の火災で数十人の労働者の方々が命を落としたとの報に接し、深い悲しみに包まれております。ILOを代表してご遺族の方々にお悔やみを申し上げ、悲しみを共に分かち合いたいと存じます。

 私たちは再び、職場事故の結果として人生を断ち切られた労働者の方々を悼むことになってしまいました。このような事故は予防可能な場合が多いものです。

 どの産業で働いていようとどんな種類の仕事に従事していようと関わりなく、誰もが安全で健康的な環境で働く権利を持っています。

 工場が構造、防火、電気の安全性に係わる基準に従っていることを確保するための定期的な検査の実施などを通じて工場の労働条件を改善し、結社の自由や団体交渉を中心とした労働者の権利を確保することによって、私たちは職場を安全な場所にすることができます。

 ILOはいつものように、使用者、労働者、労使団体、その他すべての利害関係者と協力して、職場における安全・衛生状態の改善を支援する用意があります。