声明:カンボジア

カンボジアに関するILOの声明

声明 | 2014/01/13

 カンボジアでは昨年末から衣料産業で労働争議が頻発していますが、今年1月3日には最低賃金を巡るストライキ中に労働者が警察隊によって襲撃・逮捕され、死傷者が出る事態にまで発展したことに対し、ILOは1月13日に深い懸念と遺憾の意を示す以下の声明を発表しました。

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 カンボジアで行われた最も新しいストライキ中に労働者が警察隊によって襲撃・逮捕され、死傷者が出る事態にまで発展したことに関し、ILOは人命の喪失を悼むと共に深い懸念を表明します。

 ILOは政府に対し、警察の採った行動の正当性を判断し、責任を確定し、責任者を処罰し、このような行為の再発を防止するために遅滞なく独立調査を開始することを呼びかけます。当局は法と秩序が深刻な脅威にさらされている場合に限り、武力を行使すべきです。

 デモ参加者逮捕の申立てに関しては、労働者の利益擁護活動に係わる理由での労働組合活動家の身柄拘束は一般的な市民的自由、そしてとりわけ労働組合の権利への深刻な干渉を構成することにILOは改めて注意を喚起します。

 ILOはしたがって、さらなる暴力の回避に向けた適切な指示が警察に出されるよう確保すること並びに最低賃金を巡るスト参加を理由として拘束された労働組合指導者及び労働者の釈放のために必要なあらゆる措置を講じることを政府に求めるものであります。

 ILOは、当事者を一堂に会し、この紛争を解決する措置を確定する助けになる可能性があるあらゆる支援を提供する用意があります。

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 以上は英文事務局長声明の日本語訳です。