年少者の児童労働が撤廃されたモロッコ、今COVID-19の危機が迫る



1999年以降、モロッコでは児童労働が90%以上減少しました。政府は、NGOやILOなどのステークホルダーと協力して、意識啓発、教育(非公式タイプを含む)の強化、子どもを学校に通わせている家庭に経済的援助を行っています。しかし、「COVID-19」がその進展を妨げています。

「2000年に国家教育制度に参加以降、学校の欠席者がかなり減りました。しかし、COVID-19はこれまでの進歩をすべて消し去ってしまうかもしれません。」
モロッコ農村部の小学校 モハメド・ハイダー校長

児童労働撤廃国際年を記念した世界的な取り組みの一環として、モロッコ経団連(CGEM)は最近、「モロッコの民間セクターによる児童労働撲滅のためのイニシアチブ(ILTESAM)」を立ち上げました。さらなる情報はこちらをご覧ください。
概要
  • 子どもの家事労働は、社会的・文化的規範と結びついているため、外からは見えづらく取り組むのが難しい。
  • モロッコでは、7~17歳の子どもたち20万人が児童労働に従事しています。このうち、75%近くが農村部に暮らしています。
  • モロッコは、児童労働に関するILO中核的労働基準(最悪の形態の児童労働に関する条約最低年齢条約)の両方を批准しています。
  • 危険有害な児童労働の発生率は、モロッコのILOと米国労働省(USDOL)などのパートナーの支援を受けて、2017年の2.3%から1.6%に減少しています。
  • COVID-19は、弱い立場にある家族により大きな影響を及ぼしました。モロッコのILOは、対象地域のコミュニティと緊密に連携し、意識の向上、能力の強化、民間セクターの児童労働対策に取り組んでいます。
  • 世界中で、2021年は児童労働撤廃国際年であることが認識されています。
  • あなたも、個人としてのアクションプレッジ(行動の誓い)を行うことにより、支援することができます。

英文オリジナルはこちら