児童労働撤廃国際年~最新情報

ミャンマーのヒスイ鉱山での児童労働は、命をかけた危険な賭け



13歳の少年サン・ミン・テトは、ミャンマーの "ヒスイの産地 "と呼ばれるカチン州パカンで、鉱石の採掘をしています。これは彼の物語です。

僕はミンミンです。3年生で学校を辞めました。先生になる夢がありました。今はもう13歳になります。おじとおばと一緒に暮らしています。ここには昨年の夏に来ました。朝起きると、ヒスイを探しに出かけます。夜の10時にもう一度探しに出かけます。採掘はとても疲れる作業です。僕が見つける石はどれも小さなものです。
 
僕の見つけた石の中で最も価値のあったヒスイは、およそ10万チャット(およそ100米ドル)でした。

『僕たちは命を危険にさらして採掘しています。昨夜も一人の男性が亡くなりました。僕はこの瞳でその人が亡くなるのを見ました。』
ミンミン(児童労働者)
 
採掘した石の大きさにもよりますが、もしそれが大きければ採掘会社の人が、僕たちが稼いだお金の半分を持っていきます。僕たちは命を危険にさらして採掘しています。昨夜も一人の男性が亡くなりました。僕はこの瞳でその人が亡くなるのを見ました。

ほかにも薬物を使用する人、常習者となった人を見てきました。僕は薬物を使用したくはありません。僕はサッカーとチンロン(ミャンマーの伝統スポーツ)が好きで、時々午後に遊んでいます。

僕の両親は別の所に暮らしています。父も同じ採掘の仕事をしています。母は家で料理や掃除をしています。僕には6人の兄弟がいます。弟は学校に通っています。僕は弟に学校をやめてほしくはありません。彼には教育を受けた大人になってほしいからです。

働いて稼いだお金は貯金しています。大人になったら、自分の家を建てて、そこで両親の世話をしたいと思っています。
 
<さらなる情報はこちら(英語)>
•    Child labour in Myanmar   
•    ILO in Myanmar 
•    ILO child labour topic portal 
•    Partnering for development 

概要
  • ヒスイの採掘業は危険有害な仕事です。2020年7月2日、およそ200人がパカンのヒスイ鉱山の地滑りにより亡くなりました。
  • ミャンマーでは、5歳から17歳の子どもたち113万人が児童労働をしています。これは11人に1人が、子供時代、健康、教育を奪われていることを意味します。
  • 2020年、児童労働に関する二つのILOの中核的労働基準(第182号条約と第138号条約)がミャンマーで批准されました。
  • 児童労働は、ILOミャンマーオフィス、アメリカ労働省を含むパートナー団体らの支援により、3つのパイロットコミュニティにおいてこの3年間で55%減少しました。
  • COVID-19は弱い立場の人々にさらなる悪影響を及ぼしています。ILOミャンマーは、対象となるコミュニティと緊密に連携し、パンデミックによる所得の損失の問題に対処し、子どもたちが児童労働に送り込まれないよう取り組んでいます。
  • 2021年、世界中の国々では児童労働撤廃国際年を記念しています。ミャンマー政府はILOや労使団体と緊密に連携をして、児童労働をなくすための国家活動計画を強化する予定です。
  • もし皆それぞれの役割を果たせば、ミンミンのような子どもたちを守ることができます。
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