2018年9月-2019年2月 - ILO駐日事務所インターンシップ修了者の声

Name: S.S.K
Future Career Direction: Journalist, Lawyer
Internship Dates: September 2018 ~ February 2019


 

― インターンを始めたきっかけ
もともと人権問題や途上国への開発援助に関心があり、将来的には国際機関で働くことも考えていたので、国際機関でのインターンを経験してみたいと思っていました。特に、以前にNGOに関わっていた際、サプライチェーンにおける労働問題に関する企業の取り組みや、外国人労働者の人権問題に関心を持ったこと、さらに学部時代に専門であった法律の考え方が国際労働基準を定めているILOの取り組みを理解することに活かせるのではないかと考え、ILOのインターンを始めました。応募した際には、留学した経験などもないためインターンとしてやっていけるだけの力があるのか不安でしたが、まず試してみなければ始まらないと思い応募しました。

― インターンでの業務
インターンでの業務はILOの刊行物の翻訳、資料の作成補助、ツイッターによる労働問題などの発信、リサーチ、大学などへのイベントの広報、イベントの記録・運営補助など多岐に渡り、どれもやりがいのあるものでした。例えば、翻訳したものがホームページや出版物となって目に見える形になることもあります。ツイッターでの広報は一見地味であるかもしれませんが、非常に重要なものであると感じました。ILO駐日事務所のホームページには労働に関する情報が豊富にあり、ILO本部の英語のホームページとなると、その情報量はさらに膨大になります。このように、膨大にある労働問題に関する情報を様々な角度から簡潔に紹介し、少しでも多くの人が興味を持つきっかけを作ることができるのがツイッターでの仕事の良いところであると思いました。

インターンでは様々な人にも会うことができます。アフリカの協同組合関係者の研修に同行した際には、日本とはまた違った協同組合の役割や、協同組合を発展させてより多くの雇用を生み出したいと語る研修員の方の話を聞いたり、2月の100周年関連のイベントの際には、ILO本部の方に話を聞くこともできました。

大学院での学習などと並行してインターンをしていく大変さもありましたが、勤務日程も学業に配慮して調整して頂けたこともあり、どちらもおろそかにすることなく続けることができました。

― インターンを通して感じたこと
それぞれの人がより良い働き方を実現するためには、企業、社会の果たす役割がこれからますます大きくなると感じました。そのためには、労働に関する様々な課題を企業、社会全体で共有し、取り組んでいくことが不可欠だと思っています。

例えば、児童労働や強制労働と聞くと、多くの人がそれはひどいことであると感じると思いますが、逆にそれを身近に感じている人もまた少ないと思います。グローバルなネットワークが発達する現代において、企業の選択一つで、それが児童労働や強制労働を助長する危険もあるし、反対に削減する可能性もあります。一つの企業が良い取り組みをすれば、それに続いてよい連鎖が起こっていくということも考えられます。また、雇用において性別による差別は根強く存在してきましたが、それでも一人一人の意識が少しずつ変わってきたことで、状況は以前よりも進歩してきたのだと思います。

一人一人が労働問題に関して少しずつでも問題意識を持っていくことが、社会全体として全ての人のより良い働き方を実現していく流れを作るための第一歩だと思います。インターンを通して少しでもそれに貢献できていたらうれしいです。