労働安全衛生に関する、防止のための世界行動計画 (OSH GAP)

これは、防止を世界的な慣習として強化することを通して、中小企業の労働者らの安全衛生向上を目指すものです。


15秒ごとにひとりの労働者が、労働災害や業務上疾病により亡くなっています。

OSH-GAPは、労災による死亡、けが、疾病の件数を減少させ、世界的に労働災害の防止を図る慣習を生み出すため、2016年より始められました。

低中所得国からは、労働安全衛生分野への支援を求める多くの声があります。また国際機関、開発銀行、官民投資家、貿易協定、グローバル調達をする多国籍企業、市民社会からの需要もあります。

また、利害関係者が協調を強化して有意義で持続的な影響を及ぼすことを求めています。低中所得国の政労使やコミュニティーは、労働安全衛生の向上を生み出す状況を作る力が不足しています。その問題に対処するため、本プログラムは下記のことを目標としています。

  • 各国の状況の評価に基づき、労働安全衛生の向上をもたらす上で必要な、測定可能で持続的な影響を及ぼす活動の策定及び実施
  • 労働安全衛生の問題に取り組み、その条項を組み入れた法的枠組みの策定及び遵守
  • 労働安全衛生の指針策定と、データ集計・分析法の改善
  • 労働安全衛生に係わる機関の国際・地域間の連携
  • 職場における労働者の安全と健康への需要をさらに生み出す

 

本プログラムは、2030持続可能な開発アジェンダ、とりわけ目標8のディーセント・ワークと経済成長に直接的に寄与しています。またその取組みは、目標3のすべての人に健康と福祉の基礎にもなっています。フォーマル・インフォーマルを問わず、中小企業の労働安全衛生面の改善に焦点が当てられています。そして建築、農業部門、けがや病気になりやすい状況で働く労働者に注意を向けています。

 

プロジェクトの事例 ~ OSH GAPプログラムの3つの中核的プロジェクト

  • SafeYouth @ Work は、若年労働者の安全衛生の改善に向けて、アメリカの労働省による資金援助により行われています。 
  • 労働安全衛生の知見を国際的なネットワークの近代化は、労働安全衛生分野における国際、地域間、国内のネットワークの支援するもので、韓国労働省の資金援助により行われています。 
  • グローバル・サプライチェーンにおける労働安全衛生は、ILOとEUの共同プロジェクトであり、グローバル・サプライチェーンにおける労働安全衛生と知識向上を図るもので、G20諸国でのより安全な職場づくりの支援、グローバル・サプライチェーンや世界的な価値連鎖における労働安全衛生についての知識向上を目指すものです。欧州委員会の資金援助により行われています。