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カマイヤとは、ネパール西部の5つの地域、カンチャンプール、カイラリ、バルディア、バンケおよびダングで一般に見られるシステムである。カマイヤは口頭で地主に1年間労働を提供する契約を結ぶ。報酬は普通物品で支払われる。いろいろな形があるが、典型的なものは800kgの米と、契約者と家族が耕作した土地の生産物から25%を受け取るというものである。土地で栽培される生産物は一種類なので、通常の年でもカマイヤは、細々と生活を営むのがやっとである。不作の年や、社交上の義理を果たすとき、医療など緊急の費用が必要なときには、カマイヤは地主からの借金(サウキ)を余儀なくされる。それ以降、家族は借金返済まで地主のために働かなければならない。カマイヤの子どもは5歳になると、地主に仕え牛飼いなどの仕事をすることになる。家族は食糧と交換に仕事をするのである。カマイヤはこうして他の必需品を買うために借金を重ねざるを得ず、借金の悪循環で身動きが取れなくなる。そして、この負債と束縛は次の世代へと継承される。年度末にはカマイヤは他の地主へと乗りかえる自由があるが、負債のあるカマイヤは新しい地主が借金の清算に同意したときにしか地主を変更できない。
カマイヤのほとんどは、ネパールのタライ地域にある先住民族、いわゆる「タルー」の一員である。彼らは、長い間、悪性マラリアの蔓延する地域に孤立した状態で暮らしていた(タルーの人々には生まれつきの免疫が備わるようになっていた)。当時は、タルーの人々がもともとの土地所有権を持っていた。しかし1960年代に悪性マラリアが根絶されると、丘陵地帯の人々がタルーの住む地域に移住を始め、高利貸しと抵当という形でタルーから土地の所有権を奪っていった。現在50%のタルーがカマイヤとして働くか、カマイヤの家族として暮らしている。そして過半数のカマイヤが地主への借金を抱え束縛された労働者として働いている。
IPECは、ネパール西部の3つの地区で行動計画を実施しているNGOを支援している。計画のもと、NGOは、権利に関するカマイヤの認識を高め、生活状態を改善し、子どもたちを労働から解放し教育を受けさせるために活動している。また意識を高めるために、コミュニティ会議を開催し、路上で劇を上演している。さらに500人以上のカマイヤの子どもたちにノンフォーマル教育の機会を提供し、そのほとんどが公立の学校に入学した。コミュニティ会議の結果、地区レベルでカマイヤ支援委員会が設置された。最近、カマイヤたちは「カマイヤ解放フォーラム」を設立、全国的な労働組合組織と提携した。活動の結果、力を得たカマイヤたちは甘んじて運命を受け入れる状態から脱出しつつある。
1998年、IPECは土地改革・管理省の行動プログラム実施を支援した。プログラムは、束縛状態にある家族を特定、社会復帰させ、人権についての意識を高め、カマイヤの子どもたちに基礎教育を受けさせ、いくつかの家族の間でごく小規模の信用の高い集団を作りだす強化システムの構築を目的としている。
◆現在、NGOは500人以上のカマイヤの子どもたちに対して非公式の教育を受けられるようにして、そのほとんどを公立の学校にも入学させた。
◆地区レベルのコミュニティ会議の結果、カマイヤ支援委員会が設立された。
◆カマイヤたちは「カマイヤ解放フォーラム」を設立し、全国的な労働組合組織と提携した。
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