| レタルハレウ地方では5歳にしかならない子どもが採石場で働き、石を削り破片を輸送地帯へ運ぶ。多くの子どもたちは両親の借金返済のため債務奴隷として扱われ働いている。彼らは視力の喪失、奇形化、気管支炎、肺の疾患、皮膚病、手足の切断といった深刻な健康上の危険に瀕している。医療サービスは採石場からかけ離れており、ほとんどの子どもは読み書きができず学校に通うこともない。
1998年6月にグアテマラで実行されたIPEC(ILO児童労働撤廃国際計画)による一年計画のモデルプロジェクトは創造的な改革によって、採石場での労働から子どもたちを救い、具体的な成果を達成した。
プログラムは、専門分野(教育、保健、雇用及び所得創出)に応じて各機関が介入する統合的なアプローチを採用した。また採石場での問題の深刻さを判断するために状況分析も行われた。グアテマラの西部低地地帯に位置するレタルレウ地方の採石場で行われたこのプロジェクトは、働いている子どもたちには非公式教育や職業訓練を、各家庭には他の雇用機会を、仕事で怪我を負った子どもには医療サービスを提供することで危険な児童労働を撤廃しようと試みた。また児童労働に反対する13のコミュニティには能力向上支援を実施した。
プロジェクトの主要な取り組みを以下に挙げる。
◆教育
地域の校長は積極的にプロジェクトを支持し、子どもたちに協力するため700人の教師が訓練を受けた。学校への通学距離を縮めるために移動可能な学習施設が採石場近くに設置された。学校への支援が進み、81人の子どもたちが労働から離れ、学校へ編入した。
◆医療
三つのコミュニティ・ベースの薬局が設置され、医療技術者は労働で負傷した子どもたちに応急処置を施した。11のコミュニティの指導者は保健衛生、栄養学について訓練を受けた。公衆衛生も改善され、各世帯は支援を受け、保健衛生について学んだ。多くの子どもたちが栄養不良状態にあることを前提に、食事計画が確立され、基礎栄養学講座が各世帯に開かれた。
◆労働組織
プログラムは法的補助を与えることで権利を保護し、各世帯の能力開発を目標とした。働く子どもを抱える世帯が、他の経済活動に従事できるようワークショップが開かれた。
◆所得創出
予備調査によって経済的な雇用機会が識別され、各世帯はグループ化され、仕事をこなすために訓練を受けた。財政的な支援のため回転資金が設置された。この回転資金は、子どもたちを学校に通わせる責務の見返りとして貸し付けられた。10世帯は自分たちで削岩業を営むために訓練を受け、より良い製品を供給するよう削岩機が買い与えられた。これにより、世帯の所得は増大し、子どもは以前よりもずっと長く学校にいることができるようになった。他の100世帯もパン作りや縫い物といった他の活動で所得を得られるよう訓練を受けた。
◆意識向上
地域のコミュニティは児童労働に関する事実に敏感になっており、情報を普及させる戦略を展開しようとワークショップが開かれた。
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