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タバコは貴重な現金作物であり、世界で最も幅広く栽培されている非食料作物である。全大陸に及ぶ約100カ国で生産されており、1メートルから1.5メートルの高さに達し、葉のために栽培される。高品質のタバコを生産するには、温暖な気候と肥沃で水はけの良い土壌が必要とされるため、世界のタバコのほとんどは熱帯または亜熱帯地域で生産されている。
タバコの生産は労働集約的で、茂みや低木の除去、シロアリの塚の整地、畝を作るため機械または手作業での農地耕作、苗床での種まき、苗木の植え替え、灌漑、水まき、除草作業、殺虫剤の噴霧を含む。収穫は数週間にわたって行われる。カナダやアメリカ合衆国のように高度に工業化した国では機械が使用されるが、通常手作業で行われる。収穫後は納屋で、熱風と煙道と呼ばれる大きな管を通った火からの煙を使って保存される。この工程は数日かかり、常に監視下で行われる。保存加工された葉は機械で圧縮されてタールと防水性の紙で包まれる前に品質ごとに分けられ、束にまとめられる。紙はきわめて引火性が強い。
主な健康・安全上の問題
◆刃物による傷(擦り傷や小さな傷から重傷にいたるまで)
◆無防備な機械類との接触やもつれ合いによるケガ、モーター付き車両との接触事故
◆力の必要な反復作業や重く扱いにくい荷物をもち運びことによる筋骨格の損傷
◆皮膚がん、熱中症に至る可能性のある高レベルの太陽露出
◆緑タバコ症による吐き気。濡れたタバコの葉から皮膚を通して吸収されたニコチンや他の物質によって引き起こされる
タバコ生産において子どもが直面する様々な危険について言及してきたが、ここで世界のいくつかの個別の事例を挙げる。
タバコ産業児童労働撤廃財団による調査概要で、マラウィのタバコ生産において以下のことが明らかになった。
◆タバコ農園では10〜14歳の子どもの78%は両親とともにパートタイムかフルタイムで働いている。15歳未満の5人に1人はフルタイムで働き、パートタイムについても同様のことが言える。通常子どもは農園で直接雇用されることはなく、小作人世帯の生産割当を満たすために働く。児童労働なしでは家族は割当を満たすことができない。
◆チョロ地方では6〜14歳の子どもは、世帯主が父親の家庭では世帯の労働力の8%を、世帯主が母親の家庭では29%を占めている。
◆約43%の農園が子どもを直接雇用している。46%は日雇い労働者として雇用しており、直接雇用の場合、経営者のうちわずか8%しか賃金情報を提供せず、日雇いの場合は15%のみである。
◆児童労働に関して男女間の格差は見られない。
2001年、IPECがタンザニアのイリンガ州とウランボ州のタバコ農園で行った調査によると、
◆子どもは雨季や冬季における防寒服などの防護用具を身に付けていなかった。長靴がないため、とげや木の幹でケガをすることもある(特にタバコの燻製用の薪を取りに行くため、とげの多い木々の林に裸足で入る時など)。また汚れた水で作業することで手足が真菌感染症にかかったり、直射日光による頭痛、熱、鼻血、日焼けなどに悩ませられる
◆事故の主要要因として、燻製時の火と尖った器具の2つが考えられる。火は火傷や致命傷に至ることもある。一般的には、タバコの煙や薪が燃える時に発生する煙による目の炎症、過度の熱による皮膚の乾燥・貧血、化学物質の入った肥料を直接扱うことによる皮膚の炎症、肥料のちりを吸い込むことによる肺・呼吸器疾患が被害として挙げられる。
◆除草作業などの反復作業
◆ウランボ州における5〜10キロに及ぶ水運び作業
◆通常一日あたり8〜14時間働き、収穫期には18〜20時間にわたって日中は畑で仕事をして、夜は納屋でタバコの燻製を行う。
2002年にIPECがレバノンで行った労働条件に関する調査結果によると、タバコプランテーションで働いている子どものうち少なくとも4分の1は仕事中に一度はケガをしたことがあるという。手袋や作業着がないため、切り傷が最もよく見られるケガである。特に5歳以下の子どもにとって、特別なスチールヘッドを使ってタバコの葉を織り合わせるときが危険である。
また、畑まで歩くのに15〜30分かかる上に、虫や蛇に注意しなくてはならない。子どもは一日平均6時間働く。
1995年に発行された米国労働省の報告では、ジンバブエのタバコプランテーションで働く子どもは乾燥小屋の蒸気、煙や塵にさらされるだけでなく、ボイラーからの熱や火に気をつけなくてはならない。そして、タバコを植えて除草作業をする際には二臭化エチレンのような毒性のある殺虫剤を扱う。
同報告によれば南アフリカでは、タバコ農場で働く子どもは手袋なしで殺虫剤を散布しており、ブラジルのサンタ・クルス(「タバコの首都」と称される)では移民の子どもが労働者の大半を占める。彼らは、家庭収入を増やすためにタバコの葉をえり分け、殺虫剤を散布する。
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