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茶は世界の主要な現金作物の一つであり、生産網と供給網は世界中に張り巡らされている。しかし、世界の茶価格はこの2〜3年間で急落した。茶の価格指数は1998年から2001年の間だけで25%も下落した。結果として、多くの労働者や農家の貧困を引き起こし、児童労働使用の圧力を増加させた。
茶は多年生植物で低木は長命である。茶の生産は十分な降雨量と温暖な気候下で、水はけのよい保護された生育環境を必要とし、高地でもしばしば栽培される。また乾季には灌漑が必要とされる。主要生産国は中国、インド、ケニア、マラウィ、南アジア、ラテン・アメリカである。茶は大規模プランテーションで非常に効率的かつ経済的に生産されている。5キログラムの緑茶から1キログラムの加工された紅茶が生産される。
茶の生産は労働集約的で新しい苗木のための整地、苗の植え替え、土壌の湿気を保つための腐葉土の使用、肥料の使用、殺虫剤の使用増加を伴った毎年の除草作業、茶摘みを含む。作物は2年経過すると高さを平らにするために刈り込まれる。この高さを越えた葉だけが摘み取られる。労働者は手で葉を摘み、背負ったかごに入れる。茶摘みは一年近くに及ぶ作業だが、特に雨季に集中して行われる。それから茶葉は加工処理のため工場に運ばれる。
収穫時に多くの季節労働者が雇われるが法的に登録されることは少ない。インドでは1500万人以上の労働者が茶プランテーションで働いている。アジアでは女性が労働力の半分以上を担っているのに対して、アフリカでは移民男性と季節労働者が労働者の大部分を占めている。子どもは両親とともに畑にやってきて葉を摘み、作物を運ぶのを手伝う。こうすることで、彼らはプランテーションで雇われた労働者とは滅多に見なされない。
主な健康・安全上の問題
◆落下、捻挫、骨折、打撲、切り傷、火傷(特に整地、抜根、刈り込み作業時)
◆力の必要な反復作業や重く扱いにくい荷物をもち運びことによる筋骨格の損傷
茶生産において子どもが直面する様々な危険について言及してきたが、ここで世界でいくつかの個別の事例を挙げる。
米国労働省の1995年の報告の結果、ブラジルのプランテーションでは以下のことが明らかになった。
◆労働者は公式には登録されておらず、食費や殺虫剤にかかる費用は給料から天引きされている。
◆子どもは殺虫剤にさらされており、太陽熱や蛇から身を守るのに十分な防護服や防護用具を与えられていない。
同報告書によると、インドでは生まれて死ぬまで茶農園で一生を過ごす子どももいるという。彼らは親が茶葉を摘んで仕分けるのを手伝い、収穫した茶葉をかごに入れて運ぶ。12歳になると、自分のかごを与えられ、大人の半分の賃金を稼ぐ。
最後に、報告書はジンバブエの農園を取り上げている。ジンバブエでは10〜12歳の多くの子どもがパートタイム出来高払いで雇用されている。朝5時半に仕事を始め、茶農園まで5〜8キロ歩き、学校が始まる13時まで茶葉を摘む。一日あたりの最低負荷量を摘めなかった場合、罰として土曜日も働かされる。
病院のスタッフによると、子どもは腹痛や茶葉の先端で手や足に切り傷をつくることが多いという。
スリランカの経営者団体は、1996年から1997年の間に161の茶農園で雇用されている14〜16歳の児童労働者2,070人を対象に調査を行った。その結果、主な安全・健康上の問題としては防護装置の取り付けられていない機械の使用、農薬・殺虫剤にふれる危険性、未整備の畑での事故、極度の悪天候条件が挙げられた。
2002年、IPECはタンザニアのルショト地方とルングウェ地方の茶農園で調査を行った。結果は以下の通りである。
◆子どもは雨・寒さ・起伏の多い地形・蛇などから身を守る服をつけずに働いている。防寒服、レインコート、長靴を持っていないため、豪雨の時期には寒さから健康障害を引き起こす。また長靴がないため、とげや突き出た切り株でケガをすることもある。
◆基本的に服が汚れているため、感染の危険性が高い。
◆緑茶の摘み取りや運搬に従事する子どもの平均労働時間は8時間である。
◆13歳の子どもは20キロ、14歳の子どもは30キロの茶葉を、畑から1〜4キロ離れた計量場まで運ぶ。
◆ルングウェ地方では、子どもは毒性のある除草剤にふれていた。
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