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ILO駐日事務所再開設50周年記念写真展

ILO事務局長からのご挨拶

ILO歴史写真展 ILO駐日事務所(旧ILO東京支局)再開設50周年記念写真展にようこそお出で下さいました。
 ILO創設国の一つである日本は、私たちの歴史の中で大きな役割を果たしてきました。政府、労働者、使用者の代表からなるILOの三者構成主義は、多国間システムの中でもユニークなものです。日本政府は、ILO常任理事国10ヵ国の一つであり、労働者・使用者の代表も、現在、理事会のメンバーとなっています。
 ILOは、日本の多国間主義へのコミットメントから、多くを得てまいりました。日本は、価値を促進し、仕事の世界を通して平和と安定の推進役を務めるILOの全活動に積極的に関わってきました。日本のビジョンと識見、あわせて持つ実際的な視点は、ILO執行機関の審議・決定を、非常に充実したものにしています。
 日本からの長年にわたる支援を得て、ILOは、アジア地域を中心とする多くの国々に、仕事の課題にむけて援助することができました。ILOと日本の協力による技術協力活動は、国際労働基準の推進、労働行政の強化、健全な労使関係の推進、雇用創出、職業訓練の分野に焦点をあてています。私たちは、児童労働の問題に共に取り組んでおり、また、日本はジェンダー平等を推進するイニシアチブを常に支援してきました。
 日本は、人間の尊厳と社会安定の基礎として、人間の安全保障の概念を創り出し、地球規模で積極的に提唱しています。平和、社会正義、安全保障の探求は、人間の尊厳への探求でもあります。日本は、人間の生命、生計手段、尊厳に対する脅威に取り組む喫緊の必要性を重視してきました。
 「労働は商品ではない」ことこそ、ILOの価値の根幹をなすものです。働く人々が、ディーセントな仕事‐すなわち、権利、仕事そのもの、社会保護、発言権のある仕事‐に就くことができれば、働く人々とその家族は、人間としての尊厳を保てる生活を送ることができます。ディーセント・ワークは、社会安定の鍵となる対話とコンセンサスに基づいています。人間の安全保障は、貧困と社会的排除を終わらせる戦略を求めています。ディーセント・ワークは、貧困からの脱却を図る唯一持続的な道です。こうした人間の安全保障とディーセント・ワークの繋がりは、日本とILOの協力をさらに強化する基盤を提供しています。
 ILOに関心をもち、写真展にお出かけ下さった皆様方、どうも有難うございます。皆様の友情とご支援に心から感謝いたします。

ファン・ソマビア



最終更新日:2005年12月19日 作成者:AT 責任者:MH