| 情報番号:4 |
投稿日:2004年5月7日 |
| 寄稿者(敬称略): |
小木和孝 |
| キーワード分類: |
安全・健康一般、危険有害業務、その他(マネジメントシステム、参加型職場改善) |
| 題 名: |
労働安全衛生マネジメントシステム導入と参加型職場環境改善の同時取り組み |
| 目 的: |
- 労働災害・作業関連健康障害の予防、快適職場形成、系統的な安全文化育成を目標に労働安全衛生マネジメントシステムの自主導入が図られています。従来の安全衛生活動の良い点を生かしたマネジメントシステムの導入には、責任体制と継続的職場改善の並行実施が不可欠であり、その推進を図るために参加型のすすめ方を活用することができます。
- 新しいマネジメントシステム導入に当たって、従来型の活動のどこを補い、困難な分散職場や中小企業でも活用できる方式をどう普及させていくかについて、多くの疑問が出されています。そうした従来型活動への積み上げと困難職場での導入とを容易にするために、簡明なマネジメント方式として、参加型職場環境改善を活用します。
- 参加型職場改善に効果的なアクションチェックリストを、作成して実施することにより、マネジメントシステム導入と職場改善に同時に取り組み、その成果評価で定着化を図る方式を提唱します。こうした方式により、自律的な安全衛生活動、安全文化育成を推進できます。
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| 内 容: |
すぐの職場環境改善は、利点が見えやすく、参加者の実感が大きいために、多く成功しています。そうした成功事例に共通した参加型実践を同時に取り上げることで、安全衛生マネジメントシステムの導入と定着化を促進することができます。具体的には、次の3つのステップを踏みます。これらは、マネジメントシステムの方針・計画、危害要因洗い出し、リスク評価、優先対策実施、実績監査、総合的見直しによる継続改善の6段階に対応しています。
| (1) |
●現状に積み上げる方式の参加型職場環境改善を企画する● |
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安全衛生マネジメントシステムの出発点は、どの職場でも、方針策定と実効ある計画作成です。しかし、職場ごとの責任体制、実施手順の文書化、リスク対策の選定は、一般に必ずしも的確に見通せるとは限りません。このことが、マネジメントシステム導入の障壁にもなっています。この障壁を、現状での良い点の確認と参加型職場改善とを計画することでクリアします。トップの安全衛生重視方針を書面で書き、すぐに参加型職場改善の日程と期限、その報告会日程を決めるようにします。実施の主体となるメンバーが決められれば、この取り組みは比較的見通しやすいので、すぐに取り組めます。現状において各職場で行われている安全衛生策には必ず良い点があり、それをさらに伸ばすためにグループ討議で職場改善を期日内にたとえ部分的にでも実施すると決めることで、分かりよいスタートがきれます。
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| (2) |
●主なリスクを洗い出して、低コスト策を列挙したアクションチェックリストで改善する●
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次のステップでは、グループ討議で職場ごとの主なリスクを洗い出して書き出し、対応する低コスト改善策を既存のチェックリストを参考に列挙します。これを基に、その現場に見合った30〜40項目ほどのアクションチェックリストを作成して、それを使っての現場巡視をグループで行い、優先したい改善策をやはりグループ討議で選定します。一般に役立つアクションチェックリストには、A)運搬と保管、B)ワークステーション、C)機械の安全化、D)作業場環境、E)休養衛生施設、F)作業組織とチームワークなどの領域が含まれています。アクションチェックリストの利点は、実施可能な低コスト改善策が見通せるので、優先策のグループ討議が行いやすくなることです。この討議結果をもとに、すぐの改善実施を期日を定めて行うようにします。改善事例に取り組むことで、マネジメントシステムが必要とするリスク評価と優先対策選定・実施の手順が自然とクリアされます。 |
| (3) |
●改善事例報告会を開き、見直し点を集団討議し、記録します● |
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具体的な改善事例を報告する会を期日を定めて実施すると、職場のよいインセンティブとなり、職場環境だけでなく、作業効率向上や作業の快適化、明るく積極的な職場文化形成に役立ちます。こうした報告会と記録保存が、成果の確認と見直しの契機となります。 |
以上の3つのステップは、上述のように、安全衛生マネジメントシステムの計画、リスク評価・低減、記録と見直しに相当するので、参加型改善を実施し報告・記録することが、そのままマネジメントシステムの導入過程を踏んだ事実としてみなすことができます。報告会と実績記録がマネジメントシステムの監査・見直しにも当たるので、次年度のマネジメントに比較的容易につなげていくことができるはずです。この参加型職場環境改善を通じた安全衛生マネジメントシステム定着化の実例は、ここ数年のうちに少なからず報告されています。改善実績のよく見通せる参加型改善との同時取り組みがマネジメントシステム導入に役立つことに、広く関心がよせられ、導入事例の交流が行われていくことを期待したいと思います。 |
| 効 果: |
参加型職場環境改善を企画して実施することで、安全衛生マネジメントシステム導入・定着化が推進でき、以下のような効果が得られます。
- 比較的容易で職場参加を図りやすい参加型職場環境改善を同時に実施することで、責任体制、文書化、リスク分析などの管理上の問題点、心理的なバリアを乗り越えやすくなります.参加型改善なので、グループ討議、巡視、改善実施などの期日を設定しやすく、しかも改善を第一目標とすることで協力を得やすくなります。
- アクションチェックリストの活用により、現存リスクにたいする多面的な具体的改善策の提案が容易に行え、改善の成果が職場で確認できるので、マネジメント導入がどの職場でも利点を生むことが理解されやすくなります。
- 参加型のグループ討議により、職場からの積極的な提言が得られ、しかも自主提案であることから実施されやすく、報告も関心を呼び、継続的改善に結び付けやすくなります。しかも、参加促進で即時の改善積み上げが容易となり、また職場の安全文化の定着に有効に作用します。
- この方式の有効性とアクションチェックリストの使用経過などはすでに学会や雑誌に報告されており、マネジメントシステムへの関心も高まっているので、さまざまな事業所、分散職場・中小企業集団実施に適用する計画が立てやすいと思われます。
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| 参考ホームページ: |
http://www.isl.or.jp |
◇ 情 報 番 号 1〜25 へ の 対 話 ◇
| 情報番号:26 |
投稿日:2004年6月18日 |
| 寄稿者(敬称略): |
寺本隆信 |
| キーワード分類: |
安全・健康一般 |
| 題 名: |
日本の安全・健康文化の姿 |
| 内 容: |
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◇ 情 報 番 号 1〜27 へ の 対 話 ◇
| 情報番号:29 |
投稿日:2004年6月30日 |
| 事業所・団体名: |
財団法人労働科学研究所(産業分類:サービス業、従業員規模:30〜99人) |
| 寄稿者(敬称略): |
小木和孝 |
| キーワード分類: |
安全・健康一般、その他(異業種間の協力) |
| 題 名: |
「良好実践」への私たち共通の取り組み |
| 内 容: |
内容はこちら
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