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2-クロロトルエンICSC: 1458 (8月 2003)
o-クロロトルエン
1-クロロ-2-メチルベンゼン
オルトクロロトルエン
CAS登録番号: 95-49-8
国連番号: 2238
EINECS番号: 202-424-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  43℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  43℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、二酸化炭素、泡消火薬剤、粉末消火薬剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息切れ。 めまい。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。 痛み。  保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・すべての発火源を取り除く
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
 
包装
・海洋汚染物質 
2-クロロトルエン ICSC: 1458
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、有毒で腐食性のフューム(塩化水素およびホスゲンなど)を生成する。 酸化剤と反応する。 

化学式: C7H7Cl / CH3C6H4Cl
分子量: 126.59
・沸点:159.2℃
・融点:-35.1℃
・比重(水=1):1.08
・水への溶解度(20℃) :0.47 g/100 ml
・蒸気圧:0.35 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:43℃ (c.c.)
・爆発限界:1-12.6 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.4  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
TLV: 50 ppm (TWA); 

環境
・水生生物に対して有害である
・環境に有害な場合がある。甲殻類および魚類への影響にとくに注意すること
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:20-51/53; S:(2)-24/25-61; Note:C 

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