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フロクマフェンICSC: 1267 (5月 2018)
CAS登録番号: 90035-08-8
国連番号: 3027
EINECS番号: 421-960-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! 青少年や小児への曝露を避ける! いずれの場合も医師に相談! 応急処置:個人用保護具。 
  症状 予防 応急処置
吸入 「経口摂取」参照。  換気(粉末でない場合)、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「経口摂取」参照。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 症状は、遅れて現われることがある。 「注」参照。
様々な部位からの自然出血。 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  吐かせるときには、保護手袋を着用する。 口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い
血液の障害のおそれ
長期または反復曝露による血液の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
フロクマフェン ICSC: 1267
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~白色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 フッ化水素(ICSC 0283 参照)および一酸化炭素(ICSC 0023 参照)を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 

化学式: C33H25F3O4
分子量: 542.6
・融点:166-168℃
・沸点以下で分解する
・密度:1.4 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :0.114 mg/l (ほとんど溶けない)
・蒸気圧:ほとんどない (20℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):6.12 (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
血管に影響を与えることがある。 血液凝固障害を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液に影響を与えることがある。 血液凝固異常を生じることがある。 動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境に有害な場合がある。陸生生物への影響にとくに注意すること
・水生生物で、生物濃縮が起こることがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・出血の症状は数日経過するまで現われない
・曝露後、影響は数か月間続くことがある
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021