« 検索結果一覧に戻る  
過塩素酸アンモニウムICSC: 1255 (6月 2006)
CAS登録番号: 7790-98-9
国連番号: 1442
EINECS番号: 232-235-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 「注」参照。
  「化学的危険性」参照。
火災および爆発の危険性がある。 
可燃性物質、還元剤または有機物との接触禁止。  熱、摩擦および衝撃を与えない。  周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 吐き気。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・地域規則に従って保管・処理する
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):5.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・可燃性物質、還元剤および金属から離しておく
・「化学的危険性」参照
・密封
 
包装
 
過塩素酸アンモニウム ICSC: 1255
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の 吸湿性の結晶。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、または加熱すると、分解することがある。 本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質および金属と 激しく反応する。 アンモニアおよび塩化水素を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: NH4ClO4
分子量: 117.5
・>200℃で分解する
・「注」参照
・密度:1.95 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :20 g/100 ml  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
エアロゾルは、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
甲状腺に影響を与えることがある。 甲状腺ホルモンの低下を生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・環境に有害な場合がある。甲殻類への影響にとくに注意すること
 

・文献中に異なる分解温度が記載されており、不安定な物質は加熱により爆発する可能性がある
・この物質に暴露したときの健康への影響は十分に調べられていない
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする 

付加情報
  欧州分類
記号:O; R:9-44; S:(2)-14-16-27-36/37; Note:G 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021