« 検索結果一覧に戻る  
ノナンICSC: 1245 (6月 2011)
CAS登録番号: 111-84-2
国連番号: 1920
EINECS番号: 203-913-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  31℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  31℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 嗜眠。 めまい。 運動失調。 痙攣。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 皮膚刺激が起きた場合は、医療機関に連絡する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 誤嚥の危険性! 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warncancer;health haz
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
吸入すると有害
眠気やめまいのおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
長期的影響により水生生物に有害のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
ノナン ICSC: 1245
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: H3C-(CH2)7-CH3 / C9H20
分子量: 128.2
・沸点:150.8℃
・融点:-51℃
・比重(水=1):0.7
・水への溶解度(25℃) :0.00002 g/100 ml (非常に溶けにくい)
・蒸気圧:0.59 kPa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.02
・引火点:31℃ (c.c.)
・発火温度:205℃
・爆発限界:0.7-5.6 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):5.65
・粘度:<7 mm²/s (40℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 蒸気に曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 飲み込むと気道に入りやすく、誤嚥性肺炎を起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
TLV: 200 ppm (TWA); 

環境
・土壌で、生物濃縮が起こることがある
 

・呼吸困難や発熱した場合、医療機関に連絡する 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021