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臭化ベンジルICSC: 1225 (8月 2002)
CAS登録番号: 100-39-0
国連番号: 1737
EINECS番号: 202-847-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  79℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  79℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。 流涙。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 下痢。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤、強塩基および食品や飼料から離しておく
・乾燥
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
臭化ベンジル ICSC: 1225
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色~黄色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、有毒なフューム(臭化水素など)を生成する。 水と接触すると、 徐々に分解する。 臭化水素を生じる。 塩基、マグネシウムおよび強酸化剤と 激しく反応する。 水分の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: C7H7Br
分子量: 171.0
・沸点:198-199℃
・融点:-4.0℃
・比重(水=1):1.438
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:133 Pa (32.2℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・引火点:79℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.92  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
催涙性。 本物質は、眼、皮膚、気道および胃腸管を重度に刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
 

・類似物質である塩化ベンジル(ICSC番号0016)は発ガン性であるが、臭化ベンジルの長期暴露影響については、十分な情報がない 

付加情報
  欧州分類
記号:Xi; R:36/37/38; S:(2)-39 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021