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マレイン酸ICSC: 1186 (11月 2019)
CAS登録番号: 110-16-7
国連番号: 3261 (他に規定のない限り)
EINECS番号: 203-742-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息苦しさ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を多量の水で洗い流す
 

国連GHS判定基準に準拠

correxcl mark;warn
注意喚起語:警告
金属腐食のおそれ
飲み込む、または皮膚に接触すると有害
皮膚および眼刺激
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・乾燥
・元の包装でのみ貯蔵
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
マレイン酸 ICSC: 1186
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 無水マレイン酸などの刺激性の強いフュームを生じる。 水溶液は、中程度の強さの酸である。 

化学式: C4H4O4 / HOOCCH=CHCOOH
分子量: 116.1
・135℃で分解する
・融点:131℃
・比重(水=1):1.59
・水への溶解度(25℃) :78 g/100 ml (溶ける)
・蒸気圧:0.0048 Pa (25℃)
・引火点:127℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-0.5  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を重度に刺激する。 本物質は、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021