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ヘキサン酸ICSC: 1167 (3月 1998)
カプロン酸
CAS登録番号: 142-62-1
国連番号: 2829
EINECS番号: 205-550-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。 強酸化剤との接触禁止。    粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 安静。 

漏洩物処理 分類・表示
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留分を多量の水で洗い流す
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤、強塩基および食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ヘキサン酸 ICSC: 1167
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、油状、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
本物質は、弱酸。 酸、強塩基および酸化剤と 激しく反応する。 

化学式: C6H12O2 / CH3(CH2)4COOH
分子量: 116.2
・沸点:205℃
・融点:-3℃
・比重(水=1):0.93
・水への溶解度(20℃) :1.1 g/100 ml
・蒸気圧:27 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.0
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・引火点:102℃ (o.c.)
・発火温度:380℃
・爆発限界:1.3-9.3 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.88  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
「注」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021