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塩素酸ナトリウムICSC: 1117 (11月 2023)
CAS登録番号: 7775-09-9
国連番号: 1495
EINECS番号: 231-887-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  「化学的危険性」参照。
 
引火性、可燃性物質、還元剤または有機物との接触禁止。  摩擦や衝撃を与えない。  大量の水を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 「経口摂取」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 
充血。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 咽頭痛。 咳。 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 下痢。 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam circlecancer;health hazexcl mark;warn
注意喚起語:危険
火災または爆発の恐れ;強酸化剤
飲み込むと有害
血液および腎臓の障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):5.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・可燃性物質、還元剤および混触危険物質から離しておく
・乾燥
・密封
・「化学的危険性」参照
 
包装
 
塩素酸ナトリウム ICSC: 1117
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
吸湿性の 無臭の 無色~白色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
亜鉛およびスチールを侵す。 本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質および強酸と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 多くの有機物と反応する。 衝撃に敏感な混合物を生じる。 爆発の危険を生じる。 300℃以上で分解する。 火災の危険性を増大させる酸素を生じる。 有毒な塩素のフュームを生じる。 

化学式: NaClO3
分子量: 106.44
・± 300℃で分解する
・融点:248℃
・密度:2.5 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :1000 g/l (自在に溶ける)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-7.18(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を軽度に刺激する。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 腎臓に影響を与えることがある。 腎臓障害を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 「注」参照。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
甲状腺に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・環境中に残存するので、環境中に放出しないように強く勧告する
 

・有機物が混じると、衝撃に敏感になる
・市販されているものは難燃剤を含む
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021