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塩化ベンゾイルICSC: 1015
4月 2000
CAS登録番号: 98-88-4
国連番号: 1736
EINECS番号: 202-710-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  72℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。 混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。
高温面との接触禁止。  72℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 
アルコール耐性泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。 水は不可。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息切れ。 咽頭痛。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  粉塵 ミストの吸入を避ける。 密閉系、または換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 発赤。 皮膚熱傷。 灼熱感。 痛み。 水疱。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 ショック/虚脱。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 安静。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・「化学的危険性」参照
・食品や飼料および混触危険物質から離しておく
・乾燥
・密封
 
包装
・気密
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
塩化ベンゾイル ICSC: 1015
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、発煙性の 無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
高温面または炎と接触すると、分解する。 非常に有毒で腐食性のガス(ホスゲン、塩化水素)を生じる。 加熱やアルカリ、アルコール、アミンおよびジメチルスルホキシド(ICSC 0459 参照)との接触により、 急速に分解する。 火災や爆発の危険を生じる。 強酸化剤と 激しく反応する。 水および水蒸気と反応する。 熱および腐食性のフューム(塩化水素-ICSC 0163 参照)を生じる。 多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 金属塩と接触すると、引火性/爆発性のガス(水素-ICSC 0001 参照)が発生する。 

化学式: C7H5ClO / C6H5COCl
分子量: 140.57
・沸点:197.2℃
・融点:-1℃
・比重(水=1):1.21
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:50 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.88
・引火点:72℃ (c.c.)
・発火温度:197.2℃
・爆発限界:2.5-27 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
催涙性。 本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 蒸気やエアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: (天井値) 0.5 ppm (STEL);.
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 1; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・水などの消火薬剤と、激しく反応する
・作業時のどの時点でも、許容濃度を超えてはならない
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:34; S:(1/2)-26-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2018