« 検索結果一覧に戻る  
フルオロスルホン酸ICSC: 0996 (10月 2005)
フルオロ硫酸
CAS登録番号: 7789-21-1
国連番号: 1777
EINECS番号: 232-149-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    引火性との接触禁止。    水は不可。 周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 重度の皮膚熱傷。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 咽頭痛。 灼熱感。 吐き気。 嘔吐。 胃痙攣。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・液体に向けて水を噴射してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式のプラスチック容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・乾燥
・密封
・食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
フルオロスルホン酸 ICSC: 0996
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 本物質は、強酸。 塩基と 激しく反応し、腐食性を示す。 水と 激しく反応する。 硫酸およびフッ化水素を生じる。 「注」参照。 水分の存在下で、ガラスを侵す。 

化学式: FHO3S
分子量: 100.1
・沸点:163℃
・融点:-89℃
・比重(水=1):1.7
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:0.33 kPa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 蒸気やエアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること
 

・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・硫酸ミストや蒸気への職業暴露は人に対する発がん性が確認されている
・この物質中に水を注いではならない。溶解または希釈する時は、必ず水の中にこの物質をゆっくり加えること 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:20-35; S:(1/2)-26-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021