アジ化ナトリウム | ICSC: 0950 (4月 2014) |
アジ化水素酸,ナトリウム塩 ナトリウムアザイド アジドナトリウム |
CAS登録番号: 26628-22-8 |
国連番号: 1687 |
EINECS番号: 247-852-1 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 酸または金属と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。 | 酸または重金属との接触禁止。 熱、摩擦および衝撃を与えない。 | 乾燥砂、特殊粉末消火薬剤を使用する。 火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 |
粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! | |||
---|---|---|---|
症状 | 予防 | 応急処置 | |
吸入 | 咳。 頭痛。 鼻づまり。 血圧低下。 息切れ。 「注」参照。 | 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 半座位。 直ちに医療機関に連絡する。 |
皮膚 | 保護手袋。 | 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 | |
眼 | 充血。 痛み。 | 呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。 | 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 腹痛。 吐き気。 発汗。 血圧低下。 心拍数増加。 脱力感。 かすみ眼。 ショック/虚脱。 「短期曝露の影響」参照。 |
作業中は飲食、喫煙をしない。 | 口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク ・この物質を環境中に放出してはならない ・こぼれた物質を、ふた付きの プラスチック容器内に掃き入れる ・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる ・残留分を、注意深く集める ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 注意喚起語:危険
飲み込むと、生命に危険眼刺激 呼吸器への刺激のおそれ 心血管系の障害のおそれ 水生生物に、非常に強い毒性 輸送 |
貯蔵 | |
・食品や飼料、酸および金属から離しておく ・「化学的危険性」参照 ・消火により生じる流出物を収容するための用意 ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない |
アジ化ナトリウム | ICSC: 0950 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: NaN3 |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
TLV: 0.29 mg/m3 (上限値); A4(人における発がん性が分類できていない物質). MAK: 0.2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: D;. EU-OEL: 0.1 mg/m3 (TWA); 0.3 mg/m3 (STEL); (皮膚); |
環境 |
---|
・水生生物に対して強い毒性がある ・通常の使用法でも、環境中へ放出される ・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること |
注 |
---|
・熱、酸および水の存在下で、アジ化ナトリウムは速やかにアジ化水素酸となり、その蒸気はアジ化ナトリウムを取り扱う際には生じる可能性がある ・高濃度のアジ化水素酸を吸入すると、肺水腫を含む重篤な呼吸器刺激を生じる可能性がある ・アジ化ナトリウムの分解は大量のガスを生じ、これは閉ざされた場所では、爆発の危険を生じる |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 記号:T+, N; R:28-32-50/53; S:(1/2)-28-45-60-61 |
ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |
|