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ヘキサメチレンジアミンICSC: 0659 (11月 1998)
HMD(A)
CAS登録番号: 124-09-4
国連番号: 2280
EINECS番号: 204-679-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。 高温面との接触禁止。    大量の水、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息苦しさ。 息切れ。 咽頭痛。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気(粉末でない場合)、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 皮膚熱傷。 痛み。 水疱。  保護手袋。 保護衣。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 腹痛。 灼熱感。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  安静。 医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤および強酸から離しておく
・密封
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる 
ヘキサメチレンジアミン ICSC: 0659
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、吸湿性のペレット、または薄片。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、有毒で腐食性のガスを生成する。 加熱すると、有毒なフュームを生じる。 有毒なのフュームを生じる。 水溶液は、強塩基である。 酸と 激しく反応し、腐食性を示す。 酸化剤と反応する。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: C6H16N2
分子量: 116.24
・沸点:199-205℃
・融点:23-41℃
・比重(水=1):0.93
・水への溶解度 : 可溶
・蒸気圧:200 Pa (50℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.8
・引火点:85℃ (c.c.)
・発火温度:305℃
・爆発限界:0.9-7.6 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 0.5 ppm (TWA); 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・固体か液体かは室温による
・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・このカードに記載された勧告事項はヘキサメチレンジアミン溶液(70~80%)、国連番号1783にも適用される 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:21/22-34-37; S:(1/2)-22-26-36/37/39-45 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021