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シアン化カルシウムICSC: 0407 (11月 2019)
CAS登録番号: 592-01-8
国連番号: 1575
EINECS番号: 209-740-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、水または湿った空気に触れると引火性ガスを生じる。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 「化学的危険性」参照。
   
裸火禁止、火花禁止、禁煙。 水、二酸化炭素または酸との接触禁止。 高温面との接触禁止。    粉末消火薬剤、乾燥砂を使用する。 水系消火薬剤は不可。 水は不可。 二酸化炭素は不可。   

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 頭痛。 脱力感。 めまい。 咳。 胸部圧迫感。 息苦しさ。 息切れ。 不整脈。 錯乱。 痙攣。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  酸素処置が必要なことがある。 新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 口対口の人工呼吸禁止。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に直ちに連絡する。 「注」参照。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 酸素処置が必要なことがある。 口対口の人工呼吸禁止。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・水や湿った物質との接触を避ける
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxicenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むと、生命に危険
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・水、酸、二酸化炭素および食品や飼料から離しておく
・密封
・耐火設備
・乾燥
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・気密
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
シアン化カルシウム ICSC: 0407
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の結晶、または白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
350℃以上で分解する。 窒素酸化物およびシアン化水素(ICSC 0492 参照)などの 非常に有毒なフュームを生じる。 水、湿った空気、二酸化炭素、酸および酸性塩と反応する。 非常に有毒で引火性のシアン化水素(ICSC 0492 参照)を生じる。 

化学式: C2CaN2 / Ca(CN)2
分子量: 92.1
・>350℃で分解する
・密度:1.9 g/cm³ (20 ℃)
・水への溶解度 : 自在に溶ける 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 細胞呼吸に影響を与えることがある。 痙攣および意識喪失を生じることがある。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 「注」参照。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
甲状腺に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 


許容濃度
TLV: (天井値) 5 mg/m3 (STEL); (皮膚);.
MAK: (CNとして): 2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(1); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・汚染された衣服を、バッグまたは容器に入れ密閉し、隔離する
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・中毒濃度に達していても、臭気として感じないので注意すること 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021