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水酸化カリウムICSC: 0357 (5月 2010)
苛性カリ
CAS登録番号: 1310-58-3
国連番号: 1813
EINECS番号: 215-181-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 湿気や水に触れると、可燃性物質を発火させるのに十分な熱を産生することがある。  混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
水との接触禁止。  混触危険物との接触禁止: 「化学的危険性」参照。
 
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。 息切れ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 重度の皮膚熱傷。 水疱。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 少なくとも15分間、多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 口や喉の熱傷。 のどや胸の灼熱感。 吐き気。 嘔吐。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 摂取後数分以内の場合、小さなコップ1杯の水を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの プラスチック容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

correxcl mark;warn
注意喚起語:危険
飲み込むと有害
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器系への刺激のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料、強酸および金属から離しておく
・元の容器でのみ貯蔵
・乾燥
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
水酸化カリウム ICSC: 0357
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の 吸湿性の様々な形状の固体。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
水溶液は、強塩基である。 酸と 激しく反応し、 亜鉛、アルミニウム、鉛、スズなどの金属に対して腐食性を示す。 可燃性/爆発性のガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 アンモニウム塩と反応する。 アンモニアを生じる。 火災の危険を生じる。 水分および水と接触すると、熱が発生することがある。 「注」参照。 

化学式: KOH
分子量: 56.1
・沸点:1324℃
・融点:380℃
・密度:2.04 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :110 g/100 ml (非常によく溶ける) 


暴露・健康への影響

曝露経路
全ての曝露経路で重度の局所への影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、強い腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 2 mg/m3 (上限値); 

環境
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること
 

・作業時のどの時点でも、許容濃度を超えてはならない
・この物質中に水を注いではならない。溶解または希釈する時は、必ず水の中にこの物質をゆっくり加えること
・他の国連番号:UN1814(水酸化カリウム水溶液)、国連危険物分類:8、国連包等級:II-III 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:22-35; S:(1/2)-26-36/37/39-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021