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吉草酸ICSC: 0346 (5月 2002)
プロピル酢酸
ヴァレリアン酸
ペンタン酸
CAS登録番号: 109-52-4
国連番号: 3265
EINECS番号: 203-677-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  86℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  86℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  顔面シールドを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、ふた付きの容器に集める
・残留分を多量の水で洗い流す
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8 

貯蔵
・強塩基から離しておく
 
包装
 
吉草酸 ICSC: 0346
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
本物質は、弱酸。 

化学式: C5H10O2 / CH3(CH2)3COOH
分子量: 102.1
・沸点:186-187℃
・融点:-34.5℃
・比重(水=1):0.94
・水への溶解度 :2.4 g/100 ml
・蒸気圧:0.02 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.52
・引火点:86℃ (c.c.)
・発火温度:400℃
・爆発限界:1.6-7.6 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.39  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して有害である
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:34-52/53; S:(1/2)-26-36-45-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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