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シペルメトリンICSC: 0246 (3月 2001)
CAS登録番号: 52315-07-8
国連番号: 3352
EINECS番号: 257-842-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 めまい。 頭痛。 吐き気。 息切れ。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 灼熱感。 無感覚。 刺痛感。 掻痒。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  顔面シールドを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 痙攣。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・下水に流してはならない
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・重度の海洋汚染物質 
シペルメトリン ICSC: 0246
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、黄色の粘稠な液体~ペースト。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
220℃以上で分解する。 シアン化水素(ICSC 0492 参照)および塩化水素(ICSC 0163 参照)などの有毒なフュームを生じる。 

化学式: C22H19Cl2NO3
分子量: 416.3
・220℃で分解する
・融点:60-80℃
・比重(水=1):1.1
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:<10 Pa (20℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):6.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 神経系に影響を与えることがある。 刺痛、かゆみ、灼熱感などの顔面錯感覚を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:22-37/38-43-50/53; S:(2)-36/37/39-60-61 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021