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クロトンアルデヒドICSC: 0241
2-ブテナール
β-メチルアクロレイン
プロピレンアルデヒド
5月 2018
CAS登録番号: 4170-30-3
国連番号: 1143
EINECS番号: 224-030-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 酸化剤または混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。
  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。 
水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 胸骨背部の灼熱感。 咳。 息切れ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 灼熱感。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に直ちに連絡する。 
充血。 痛み。 熱傷。 流涙。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 吐き気。 腹痛。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・すべての発火源を取り除く
・換気
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・下水に流してはならない
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の非プラスチック容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を多量の水で洗い流す
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
引火性の高い液体/蒸気
皮膚に接触、または吸入すると、生命に危険
飲み込むと有毒
皮膚および眼刺激
呼吸器系への刺激のおそれ
長期または反復曝露による肝臓の障害のおそれ
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・耐火設備
・食品や飼料および混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・暗所に保管
・密封
・安定化した状態でのみ貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・気密
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
クロトンアルデヒド ICSC: 0241
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 光および空気に曝露すると淡黄色になる。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
爆発性過酸化物の生成が推測される。 重合することがある。 火災または爆発の危険を生じる。 本物質は、強還元剤。 酸化剤および他の多くの物質と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 プラスチック類および他の多くの物質を侵す。 

化学式: C4H6O / CH3CH=CHCHO
分子量: 70.1
・沸点:104℃
・融点:-76.5℃ (trans)、-69℃ (cis)
・比重(水=1):0.85
・水への溶解度(20℃) :15-18 g/100 ml (自在に溶ける)
・蒸気圧:4.0 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.41
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.06
・引火点:13℃ (c.c.)
・発火温度:232℃
・爆発限界:2.1-15.5 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.63(計算値) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
催涙性。 蒸気は、皮膚、眼および気道を重度に刺激する。 高濃度を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 許容濃度をはるかに超えて曝露すると、死を引き起こすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
肝臓および気道に影響を与えることがある。 実験動物では腫瘍が見つけられているが、人への関連性は不明である。 


許容濃度
TLV: 0.3 ppm (STEL); (皮膚吸収); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3B; 生殖細胞変異原性グループ: 3A; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・作業時のどの時点でも、許容濃度(天井値)を超えてはならない
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する
・クロトンアルデヒドは水で安定化される
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・CAS番号(CAS 4170-30-3, EC番号 224-030-0)は異性体混合物。他のCAS番号:123-73-9 (トランス異性体, EC番号 204-647-1), 15798-64-8 (シス異性体) 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2018