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三フッ化ホウ素ICSC: 0231 (4月 2017)
CAS登録番号: 7637-07-2
国連番号: 1008
EINECS番号: 231-569-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。        周辺の火災時:適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 直接水をかけない。 

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息苦しさ。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 発赤。 灼熱感。 痛み。 液体に触れた場合:凍傷。  保護手袋。 保温手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・液体に向けて水を噴射してはならない
・細かな噴霧水を用いて、フュームを除去する
 

国連GHS判定基準に準拠

cylinder;gasskull;toxiccorrcancer;health haz
注意喚起語:危険
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
吸入すると、生命に危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
長期または反復曝露による腎臓、肺および歯の障害のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8 

貯蔵
・アルカリ金属、アルカリ土類金属、硝酸アルキルおよび石灰から離しておく
・冷所
 
包装
 
三フッ化ホウ素 ICSC: 0231
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある無色の 圧縮気体。 湿った空気中で、白色のフュームを生成する。 

物理的危険性
気体は空気より重い。 

化学的危険性
水または水分と接触すると、分解する。 フッ化水素(ICSC 0283 参照)、フルオロホウ酸およびホウ酸を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの金属および硝酸アルキルと 激しく反応する。 高濃で水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: BF3
分子量: 67.8
・沸点:-100℃
・融点:-127℃
・水への溶解度 : 反応する
・「注」参照
・相対蒸気密度(空気=1):2.4  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 皮膚に接触すると、局所への重度の影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 高濃度で吸入すると、眼や上気道に腐食の影響が現われてから、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
腎臓、肺および歯や骨(フッ素沈着症)に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 0.1 ppm (TWA); (天井値) 0.7 ppm (STEL); 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・三フッ化ホウ素は冷水に溶ける; 332 g/100 ml(0℃)
・作業時のどの時点でも、許容濃度を超えてはならない
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する 

付加情報
  欧州分類
記号:T+, C; R:14-26-35; S:(1/2)-9-26-28-36/37/39-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021