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トリフルラリンICSC: 0205 (4月 2017)
CAS登録番号: 1582-09-8
国連番号: 3077
EINECS番号: 216-428-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 特定の条件下で可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 青少年や小児への曝露を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入   換気(粉末でない場合)を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:警告
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
長期または反復曝露による臓器の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・元の包装でのみ貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
トリフルラリン ICSC: 0205
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無臭の 橙色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 窒素酸化物およびフッ化水素を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 

化学式: C13H16F3N3O4
分子量: 335.3
・202℃で分解する
・沸点:139-140℃ (0.5 kPa)
・融点:49℃
・密度:1.36 g/cm³ (22℃)
・水への溶解度(20℃) :0.2 mg/l (非常に溶けにくい)
・蒸気圧:0.01 Pa (25℃)
・引火点:100℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):5.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を刺激する。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 腎臓および肝臓に影響を与えることがある。 実験動物では腫瘍が見つけられているが、人への関連性は不明である。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境に有害な場合がある。ハチへの影響にとくに注意すること
・食物連鎖において、たとえば魚類で生物濃縮が起こることがある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:Xi, N; R:36-43-50/53; S:(2)-24-37-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021