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エチルアミンICSC: 0153 (9月 2002)
アミノエタン
モノエチルアミン
CAS登録番号: 75-04-7
国連番号: 1036
EINECS番号: 200-834-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は乾燥粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息苦しさ。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。 保護衣。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。   

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・すべての発火源を取り除く
・液体に向けて水を噴射してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.1 

貯蔵
・耐火設備
・冷所
 
包装
 
エチルアミン ICSC: 0153
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの、有毒なガスを生じる。 溶液は、強塩基である。 酸と反応し、腐食性を示す。 強酸化剤および有機化合物と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 多くの非鉄金属およびプラスチックを侵す。 

化学式: C2H5NH2 / C2H7N
分子量: 45.1
・沸点:16.6℃
・融点:-81℃
・比重(水=1):0.7 (液体)
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:121 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.55
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.66
・引火点:-17℃ (c.c.)
・発火温度:385℃
・爆発限界:3.5-14 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-0.27/-0.08(計算値)
・導電率:7.0x10e5 pS/m  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を重度に刺激する。 この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 5 ppm (TWA); 15 ppm (STEL); (皮膚);.
MAK: 9.4 mg/m3;5 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: D;.
EU-OEL: 9.4 mg/m3, 5 ppm (TWA); 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・エチルアミンは50~70%水溶液としても製品化されている(国連番号:2270)
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする 

付加情報
  欧州分類
記号:F+, Xi; R:12-36/37; S:(2)-16-26-29 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021