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バンカー重油ICSC: 1774 (6月 2015)
燃料油 6
バンカーオイル
C重油
CAS登録番号: 68553-00-4
国連番号: 3082 ()
EINECS番号: 271-384-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止、火花禁止、禁煙。    周辺の火災時:全ての消火剤。   

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。 頭痛。 咳。  蒸気の吸入を避ける。 呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。  保護衣。 保護手袋。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 掻痒。  呼吸用保護具と併用して、眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:保護手袋および安全ゴーグル
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、容器内に集める
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health hazenviro;aqua
発がんのおそれ
中枢神経系の障害のおそれ
長期または反復曝露による肺の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
バンカー重油 ICSC: 1774
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、暗色の 粘稠液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
酸化剤と反応する。 火災の危険を生じる。 


・沸点:200-400℃
・融点:-46℃
・密度(20℃):0.96 g/ml
・引火点:62-174℃
・発火温度:407℃
・水への溶解度 : 溶けない
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.7-7.1(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経皮。 

短期曝露の影響
本物質およびエアロゾルは、皮膚、眼および気道を刺激する。 蒸気を吸入すると、中枢神経系の抑制を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期のエアロゾルへの曝露により、肺が冒されることがある。 皮膚への曝露は、乾燥、油性座瘡、皮膚炎、および光過敏症を生じることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 


許容濃度
 

環境
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・重油は、複雑な可変性の混合物である ・一般的に重油は、アスファルト、芳香族、飽和炭化水素、およびイオウや酸素、窒素、金属類を含有する、ヘテロ環分子を含んでいる ・バンカー重油(Fuel oil 6)は、およそ15%のパラフィン類、45%のナフテン類、25%の芳香族類、および15%の炭化水素類を含んでいる ・本重油は、バナジウムやアルミニウム、ニッケルを含む有機金属化合物も含有している 

付加情報
  欧州分類
記号:T; R:45; S:53-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021