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メカルバムICSC: 1755 (11月 2010)
CAS登録番号: 2595-54-2
国連番号: 3018
EINECS番号: 219-993-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。 吐き気。 筋攣縮。 発汗。 縮瞳。 筋痙攣。 唾液分泌過剰。 嘔吐。 下痢。 息苦しさ。 痙攣。 咳。 かすみ眼。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 「吸入」参照。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 直ちに医療機関に連絡する。 
  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器
・この物質を環境中に放出してはならない
・液体を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxicenviro;aqua
飲み込むと、生命に危険
皮膚に接触、または吸入すると有毒
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・強塩基、強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
メカルバム ICSC: 1755
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
油状 無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 リン酸化物、窒素酸化物およびイオウ酸化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 強塩基および強酸化剤と反応する。 

化学式: C10H20NO5PS2
分子量: 329.4
・沸点:144℃ (0.003 kPa)
・融点:9℃
・密度:1.2 g/cm³
・水への溶解度(21℃) :0.1 g/100 ml
・蒸気圧:ほとんどない (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):11.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.02
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.29(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 神経系に影響を与えることがある。 痙攣および呼吸抑制を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 影響が蓄積される可能性がある。 「一次災害/急性症状」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境に有害な場合がある。ハチへの影響にとくに注意すること
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある
・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:24/25-50/53; S:(1/2)-36/37-45-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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