« 検索結果一覧に戻る  
アクリル酸イソオクチルICSC: 1743 (3月 2009)
CAS登録番号: 29590-42-9
国連番号: 3082
EINECS番号: 249-707-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  91℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  91℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、乾燥粉末消火剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護衣。 保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 嘔吐。 誤嚥の危険性!  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、ふた付きの容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health hazenviro;aqua
可燃性液体
軽度の皮膚刺激
眼刺激
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・安定化した状態でのみ貯蔵
・「注」参照
・暗所に保管
・床面に沿って換気
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
アクリル酸イソオクチル ICSC: 1743
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の液体。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
加熱により、重合することがある。 加熱すると、分解する。 刺激性のフューム(アクリル酸、アクロレイン)を生じる。 

化学式: C11H20O2
分子量: 184.3
・沸点:196.8℃
・密度:0.9 g/cm³
・水への溶解度(23℃) :0.001 g/100 ml (非常に溶けにくい)
・蒸気圧:133.3 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:91℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.93
・粘度:2 mm²/s (25℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 飲み込むと気道に入りやすく、誤嚥性肺炎を起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 「注」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・他のアクリル酸類と交差感作をおこすことがある
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・呼吸困難や発熱した場合、医療機関に連絡する
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・この物質に曝露したときの健康への影響は、十分に調べられていない 

付加情報
  欧州分類
記号:Xi, N; R:36/37/38-50/53; S:(2)-26-28-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021