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テトラエチレンペンタミンICSC: 1718 (11月 2008)
TEPA
CAS登録番号: 112-57-2
国連番号: 2320
EINECS番号: 203-986-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    乾燥粉末消火剤、二酸化炭素、大量の水、泡消火薬剤を使用する。   

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 少なくとも15分間、多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。 衣服を密閉式の容器に入れる。 「注」参照。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 口や喉の熱傷。 のどや胸の灼熱感。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

corrskull;toxicenviro;aqua
皮膚に接触すると有毒
飲み込むと有害のおそれ
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器系への刺激のおそれ
アレルギー性皮膚反応のおそれ
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・強酸、強酸化剤、塩素化炭化水素および食品や飼料から離しておく
・乾燥
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
テトラエチレンペンタミン ICSC: 1718
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~黄色の 吸湿性 粘稠液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 アンモニアおよび窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 本物質は、強塩基、。 酸と 激しく反応し、腐食性を示す。 酸化剤および塩素化炭化水素と反応する。 

化学式: C8H23N5 / (NH2CH2CH2NHCH2CH2)2NH
分子量: 189.3
・沸点:320 - 340℃
・融点:-46 - -30℃
・比重(水=1):0.99
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:1.3 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:163℃ (o.c.)
・発火温度:321℃
・爆発限界:0.1 - 15 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-3.16(計算値)
・粘度:96.9 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
全ての曝露経路で重度の局所への影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 ミストを吸入すると、重篤なのどの腫れを引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・汚染された衣服を、バッグまたは容器に入れ密閉し、隔離する 

付加情報
  欧州分類
記号:C, N; R:21/22-34-43-51/53; S:(1/2)-26-36/37/39-45-61 

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