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カルシウムシアナミドICSC: 1639 (10月 2006)
CAS登録番号: 156-62-7
国連番号: 1403
EINECS番号: 205-861-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性 (不純物は火災の危険を生じる)。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  水または金属と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  水との接触禁止。    乾燥粉末消火剤を使用する。 二酸化炭素、泡消火薬剤、水は不可。   

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 灼熱感。 咽頭痛。 「注」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 咽頭痛。 のどや胸の灼熱感。 腹痛。 「注」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・漏洩物を、乾燥不燃性不活性吸収剤で覆う
・こぼれた物質を、ふた付きの プラスチック容器内に掃き入れる
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warn
飲み込むと有害
強い眼刺激 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・換気のよい部屋に保管
・乾燥
・密封
・食品や飼料から離しておく
 
包装
 
カルシウムシアナミド ICSC: 1639
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
水の影響下で、分解する。 シアナミド(ICSC 0424 参照)、アンモニア、水酸化カルシウムおよびアセチレンを生じる。 火災や爆発の危険を生じる。 多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 

化学式: CN2.Ca
分子量: 80.1
・加熱すると分解する
・密度:2.3 g/cm³
・水への溶解度 : 反応する 


暴露・健康への影響

曝露経路
吸入および経口摂取により、有害量が体内に吸収される。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を重度に刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3 (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: (吸引性画分): 1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること
 

・少量であってもアルコールと摂取すると心血管系、中枢神経系に影響を及ぼし、顔面紅潮、動悸、低血圧、過喚起を引き起こす
・これらの症状は遅れて現れることがある
・市販のカルシウムシアナミドは、微量のカルシウムカーバイドを含む結晶性物質であり、容器内でアセチレンを生成することがある
・水などの消火薬剤と、激しく反応する
・国連番号 1403:カルシウムシアナミド (0.1%を超えるカルシウムカーバイドを含む) 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn; R:22-37-41; S:(2)-22-26-36/37/39 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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