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クロロ酢酸ナトリウムICSC: 1449 (6月 2015)
クロロ酢酸、ナトリウム塩
モノクロロ酢酸ナトリウム
CAS登録番号: 3926-62-3
国連番号: 2659
EINECS番号: 223-498-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。 強酸化剤との接触禁止。    水噴霧、二酸化炭素、乾燥粉末消火剤、泡消火薬剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 体調がよくないと感じた場合は医療機関を受診する。 
皮膚   保護手袋。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 意識喪失。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
飲み込むと有毒
眼刺激
臓器の障害
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・食品や飼料および強酸化剤から離しておく
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロロ酢酸ナトリウム ICSC: 1449
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、有毒で腐食性のフューム(塩素および塩化水素など)を生成する。 強酸化剤と反応する。 の、有毒で腐食性のガスを生じる。 

化学式: C2H2ClO2Na
分子量: 116.5
・> 150℃で分解する
・水への溶解度(20℃) :85 g/100 ml
・蒸気圧:ほとんどない (25℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):< 0.2
・相対蒸気密度(空気=1):3.26  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を軽度に刺激する。 本物質は、気道を刺激する。 代謝に影響を与えることがある。 代謝性アシドーシスおよび多臓器不全を生じることがある。 

吸入の危険性
空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
MAK: (吸引性画分, クロロ酢酸として): 2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

・ICSC 0235参照
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・ジクロロ酢酸ナトリウムは解毒剤になるであろう
・追加情報は中毒情報センターあるいは専門家に相談すること 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:25-38-50; S:(1/2)-22-37-45-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021