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四ホウ酸ナトリウムICSC: 1229 (4月 2014)
無水四ホウ酸ナトリウム
ホウ酸二ナトリウム塩
無水ホウ砂
CAS登録番号: 1330-43-4
EINECS番号: 215-540-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 息切れ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 腹痛。 下痢。 脱力感。 嗜眠。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
重度の眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・乾燥
・密封
 
包装
 
四ホウ酸ナトリウム ICSC: 1229
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~白色の 吸湿性の結晶、または粉末。 空気に曝露すると不透明になる。 

物理的危険性
 

化学的危険性
1575℃で分解する。 酸化ナトリウムなどの有毒なフュームを生じる。 

化学式: Na2B4O7 / Na2*2B2O3
分子量: 201.3
・1575℃で分解する
・融点:742℃
・比重(水=1):2.4
・水への溶解度(20℃) :2.56 g/100 ml  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系および腎臓に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 上気道および精巣に影響を与えることがある。 動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。 


許容濃度
TLV: (吸引性画分) 2 mg/m3 (TWA); 6 mg/m3 (STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 0.75 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

 

付加情報
  欧州分類
R:60-61; S:53-45; 記号:T 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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