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フッ化アンモニウムICSC: 1223 (4月 2004)
CAS登録番号: 12125-01-8
国連番号: 2505
EINECS番号: 235-185-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。           

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 下痢。 吐き気。 嘔吐。 腹痛。 灼熱感。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 乾燥、プラスチック容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・混触危険物質および食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
フッ化アンモニウム ICSC: 1223
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 フッ化水素およびアンモニアを含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 水溶液は、弱酸である。 三フッ化塩素と反応する。 爆発の危険を生じる。 ガラスおよび金属を侵す。 

化学式: NH4F
分子量: 37.0
・融点:昇華する
・密度:1.01 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :45.3 g/100 ml  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 経口摂取すると、腐食性を示す。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
骨および歯に影響を与えることがある。 フッ素沈着症を生じることがある。 


許容濃度
TLV: (Fとして) 2.5 mg/m3 (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
EU-OEL: ((Fとして)): 2,5 mg/m3 (TWA);.
MAK: (Fとして, 吸引性画分): 1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(4); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:T; R:23/24/25; S:(1/2)-26-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021