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クロロスルホン酸ICSC: 1039 (10月 2001)
CAS登録番号: 7790-94-5
国連番号: 1754
EINECS番号: 232-234-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  多くの物質と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  アルコール、可燃性物質、還元剤または水との接触禁止。    周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 ミストの発生を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 痛み。 発赤。 重度の皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
痛み。 充血。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 吐き気。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留分を、アルカリ性物質、粉砕石灰石、重炭酸ナトリウムまたはソーダ灰で注意深く中和する
・次に多量の水で洗い流す
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
・密封
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロロスルホン酸 ICSC: 1039
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色~黄色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や水との接触により、分解する。 有毒で腐食性のフュームを生じる。 本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質と 激しく反応する。 本物質は、強酸。 塩基と 激しく反応し、腐食性を示す。 アルコール、金属粉末、リン、硝酸塩および他の多くの物質と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: ClHO3S / SO2(OH)Cl
分子量: 116.52
・沸点:151-152℃ (100 kPa)
・融点:-80℃
・比重(水=1):1.75
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:133 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.02  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、強い腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期のの吸入により、肺に影響を与えることがある。 歯に影響を与えることがある。 びらんを生じることがある。 


許容濃度
 

環境
 

・水などの消火薬剤と激しく反応する
・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:14-35-37; S:(1/2)-26-45 

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