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1-プロパノールICSC: 0553 (11月 2023)
プロピルアルコール
CAS登録番号: 71-23-8
国連番号: 1274
EINECS番号: 200-746-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 強酸または強力な酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 酸化剤または強酸との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。 嗜眠。 頭痛。 吐き気。 脱力感。 協調不全。 錯乱。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 誤嚥の危険性! 腹痛。 咽頭痛。 嘔吐。 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・専門家に相談する!
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecorrexcl mark;warn
引火性の高い液体/蒸気
重篤な眼の損傷
眠気やめまいのおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、有害のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤および強酸から離しておく
・密封
・耐火設備
・冷所
・床面に沿って換気
 
包装
 
1-プロパノール ICSC: 0553
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、澄明で無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
強酸化剤および強酸と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 刺激性で有毒なガスを生じる。 ある種のプラスチックおよびゴムを侵す。 燃焼すると、有毒なガス(一酸化炭素など)を生成する。 

化学式: C3H8O / CH3CH2CH2OH
分子量: 60.1
・沸点:97℃
・融点:-127℃
・比重(水=1):0.8 (20℃)
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:2.0 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.02
・引火点:15℃ (c.c.)
・発火温度:371℃
・爆発限界:2.1-13.5 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.25
・粘度:2.75-2.81 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を重度に刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 高濃度で曝露すると、意識喪失を引き起こすことがある。 飲み込むと気道に入りやすく、誤嚥性肺炎を起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
TLV: 100 ppm (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質) 

環境
・本物質の環境への影響は、十分に調べられているが顕著な影響は見出されなかった 

・アルコール飲料の摂取により有害作用が増大する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021