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エチレングリコールモノフェニルエーテルICSC: 0538 (8月 2003)
CAS登録番号: 122-99-6
EINECS番号: 204-589-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 多幸感。 頭痛。 嗜眠。 ろれつが回らない。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 皮膚の乾燥。 無感覚。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・強酸化剤から離しておく
 
包装
 
エチレングリコールモノフェニルエーテル ICSC: 0538
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、油状、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
強酸化剤と反応する。 

化学式: C8H10O2 / C6H5OC2H4OH
分子量: 138.2
・沸点:245℃
・融点:14℃
・比重(水=1):1.1
・水への溶解度 :2.7 g/100 ml
・蒸気圧:0.0013 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.8
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・引火点:127℃ (c.c.)
・発火温度:500℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.2  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系および末梢神経系に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 


許容濃度
MAK: 5.7 mg/m3;1 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
 

・臭気と許容濃度との関係は、不明である 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn; R:22-36; S:(2)-26 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021