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エプタムICSC: 0469 (11月 2023)
S-エチル ジプロピルチオカルバミド酸
EPTC
S-エチル ジプロピルカルバモチオ酸
S-エチル N,N-ジプロピルチオカルバミド酸
CAS登録番号: 759-94-4
国連番号: 2992
EINECS番号: 212-073-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 「注」参照。  換気、または局所排気を使用する。  新鮮な空気、安静。 体調がよくないと感じた場合は医療機関を受診する。 
皮膚 「注」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 
「吸入」参照。  安全ゴーグルまたは顔面シールドを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 もし刺激が続くようならば、医療機関に相談すること。 
経口摂取 「注」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:完全保護衣、保護手袋、安全ゴーグルおよび空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warnenviro;aqua
飲み込む、または皮膚に接触すると有害
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
エプタム ICSC: 0469
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 窒素酸化物およびイオウ酸化物などの有毒なフュームを生じる。 

化学式: C9H19NOS / CH3CH2SC(O)N(CH2CH2CH3)2
分子量: 189.3
・沸点:232℃
・比重(水=1):0.95
・水への溶解度(25℃) :344 mg/l (ごくわずかに溶ける)
・蒸気圧:3.2 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:116℃ (o.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.20
・粘度:5.20 mm²/s (20 ℃)
・発火温度:260℃  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
「注」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・国連番号2992はカーバメート殺虫剤(液体)(毒性のもの)。別の国連番号も使われているかもしれない、例えば国連番号2810はその他の毒物(有機物)(液体)(他の危険性を有しないもの)(備考の欄の規定により当該危険物に該当するものに限る。)(エプタム)、国連番号2902はその他の殺虫殺菌剤類(液体)(毒性のもの)(他に品名が明示されているものを除く。)を示す。国連番号のみでは物質の分類が特定されないことがある。
・この物質の人の健康や環境への影響に関して十分なデータは得られていない
・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021