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2,4-キシレノールICSC: 0458 (7月 2003)
2,4-ジメチルフェノール
m-キシレノール
CAS登録番号: 105-67-9
国連番号: 2261
EINECS番号: 203-321-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 咽頭痛。 息切れ。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。  保護衣。 保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・液体の場合:漏れた液を ふた付きのプラスチック容器にに集める
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料、酸無水物、酸塩化物、塩基および酸化剤から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
2,4-キシレノール ICSC: 0458
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色~茶色の液体、または無色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 有毒なガスおよび刺激性のフュームを生じる。 酸無水物、酸塩化物、塩基および酸化剤と反応する。 

化学式: C8H10O / (CH3)2C6H3OH
分子量: 122.17
・沸点:211.5℃
・融点:25.4-26℃
・密度:0.97 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :0.79 g/100 ml
・蒸気圧:8 Pa (20℃)
・引火点:>112℃ (c.c.)
・発火温度:599℃
・爆発限界:1.1-6.4 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経口摂取および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は皮膚、気道および眼に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 エアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: (吸入性画分及び蒸気) 1 ppm (TWA); (皮膚感作物質); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・魚類で、生物濃縮が起こることがある
 

・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:24/25-34-51/53; S:(1/2)-26-36/37/39-45-61; Note:C 

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